安かったから。これ好きだろ。という理由だけでムダな買い物をしないで 安かったから。これ好きだろ。という理由だけでムダな買い物をしないで

コロナで家にいる時間が増え、おのずと家事をする機会も増えたという人も多いはず。ただ、やっただけで満足している夫に妻のイライラが爆発寸前ということもあるようだ。いったい、どんなところに地雷があるのか前編記事に続き探ってみた!

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■気遣いのつもりが怒りの火に油

よかれと思ってした気遣いでも、妻のイラつきの火に油を注ぐこともあるようで。

「夫に買い物を頼むと、必ずいらないものを買ってくる。『安売りしていたから!』と消費期限が明日までの肉。『これ好きだよね』とおやつを食べた後の子供にお菓子。『あとひとつしか棚になかったから』とすでにアマゾンで注文していたトイレットペーパーなど。かなりありがた迷惑」(38歳)

発言にも地雷は潜んでいる。

気を使ってくれるのはありがたいけど、もう夕食の食材の準備も進めていた。提案してくるタイミングを考えてほしい 気を使ってくれるのはありがたいけど、もう夕食の食材の準備も進めていた。提案してくるタイミングを考えてほしい

「すでに献立を決め、買い出しを終えた休日の夕方4時くらいに『ママも大変だし、たまには外食に行こっか!』と提案してくる。言うの遅いよ!とカチン。子供もその気になってしまうので、そこで『今日はもう家にしようよ』と言うと、私が悪者扱いされる理不尽」(30歳)

「夫の洗濯の干し方や、干すタイミングによるいざこざが増えたわが家。夫から『このケンカも不毛だよね。これを機に最新のドラム式に買い替えて夫婦ゲンカを減らそう!』とひと言。ケンカじゃなくて、私は夫に洗濯の仕方を教えていただけ。しかも今までは私に押しつけていたのに、自分がうまくできないからって、すぐ買い替えようとするのもなんだか腹が立つ!」(35歳)

そのひと言、よけいかも。と発言の前に考えてみるのも、重要そうだ。

■家事をしたことで手間が増える

さらに、夫が家事をしたことで、逆に妻側の手間が増えている!という怒りも。

「家飲みが増え、飲んだ缶ビールや缶チューハイを放置せずに自分で捨てるまではありがたい。しかし、中を洗わないでゴミ箱に入れる。虫やニオイの原因になるからやめてほしい。結局私が洗っているので、二度手間」(32歳)

「わが家はゴミの分別が厳しい地域。特にプラスチックゴミは複雑。なのに、夫はなんでもかんでも燃えるゴミだと思っている。彼にとってシャンプーの詰め替え袋も燃えるゴミ。詰め替えてくれるのは進歩したけど、私がその後いちいちゴミの仕分けをしている」(33歳)

「テレワーク中に自分でインスタントコーヒーを入れることを覚えた夫。しかし、沸かして余ったポットのお湯を捨てない。料理で使おうと思ったらいつのだかわからない水が入っていて、念のためポットごと消毒。これから暑くなる季節。衛生観念の低さも怖い」(29歳)

じゃあもうやらないよ! と言いたくなる気持ちをグッと抑えて、素直に受け入れるのがよし。

■やっているアピールにモヤッ

自分のランニングウエアを洗ってくれる姿勢はいい。でも、それによって家族の服の洗濯タイミングも狂うのよ 自分のランニングウエアを洗ってくれる姿勢はいい。でも、それによって家族の服の洗濯タイミングも狂うのよ

また、夫が家事をやり始めたことを自信満々にアピールすることにモヤモヤするという意見も。

「ジム通いの夫。汗だくの服を脱ぎ『自分で洗濯するから大丈夫だよ!』とドヤってくる。まあ別にそれはいい。ただ、自分のタイミングで汗だくの服だけ洗って乾燥する。それだけで家族全体の洗濯の予定も狂うし、そもそも洗濯機を何回も回したくない。ドヤるなら家族の分も洗ってからにしてほしい」(36歳)

一品ものを作っただけで、料理してますとドヤるのは違う気がする 一品ものを作っただけで、料理してますとドヤるのは違う気がする

当然、家庭の外に向けたアピールにも妻は厳しい。

「夫は周囲に『そりゃ料理くらいしますよ~』と言って高評価を得ているが、彼が作る料理は焼きそばとかクック○ゥを使った炒め物や、丼などの一品もののみ。栄養バランスなど何も考えていない。その程度で料理をするなんて、よく言えたもんだ」(29歳)

「たまに、私の両親が来たときに張り切って家事をしてアピールしている。普段は頼まないとしないのに、急に食器を洗いだしたり、買い出しに行こうとしたり、子供と遊びだしたり。両親に『偉いね~』と言われて『まあ当たり前ですよ』と言う夫を見ると本当にムカつく」(38歳)

最後は、育児についてのボヤキも聞いてみよう。

「私が美容室などで家を空けるとき、『全然大丈夫だよ』と子供の面倒を引き受けてくれる。しかし、育児というよりただ甘やかしているだけ。ご飯前でも勝手にお菓子は与えるし、YouTubeをひたすら流すし、塾の宿題はやらせない。先日息子が『ママよりパパとお留守番のほうが楽しー!』と言っていたが、そりゃそうだろうよ」(39歳)

「夫が時差出勤になり、朝の時間に余裕ができた。そこで、保育園の送りを担当してくれることに。そのため、最近は園で会うママ友から『イクメン』のお墨付きをもらっており、本人もまんざらでもなさそう。でも、夫が担当する育児はこの『自分の出社時間に合わせ、駅までの道中にある保育園に子供を連れていく』ことのみ。朝の準備やら子供の着替えなどはノータッチ。ずいぶんコスパのいいイクメンだこと」(36歳)

「わが子はまだ乳児なので、私はほぼ子供につきっきり。休日は夫に食品や日用品の買い出しに行ってもらうけど、徒歩5分のスーパーに行っているはずが1時間近く帰ってこない。もちろんその間も息子は泣きっぱなし、私は抱っこしっぱなし。夫の行動を制限したいわけではないけど、今は大変な状況。もっとテキパキと済ましてほしいのが本音」(30歳)

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コロナでストレスがたまっているのは、みんな同じ。こんなときこそ、「やっているつもり」を見直すことで相手も喜び、ひいては自分の生活の平穏につながるのかも。でも、大変だよね。