材料たったの3つで簡単に作れるシチリア風かき氷「グラニータ」! 材料たったの3つで簡単に作れるシチリア風かき氷「グラニータ」!

チャオ! 旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。

8月も終盤ですが皆さん夏休みの宿題は終わりましたか? え、自由研究がまだ? そんなアナタ、ぜひ暑い夏にぴったりの冷たいスイーツを作ってみませんか?

今回の「旅人でも簡単に作れるおうちで世界飯」第16回は、イタリアはシチリア発祥「レモンのグラニータ」に挑戦!

この世界飯企画、これまでも簡単なものが多かったけど今回は究極に簡単。材料はたったの3つ。水と砂糖とレモンだけ! 凍らすのにちょっとの時間と冷凍庫のスペースが必要だけど、やってTRY!

グラニータは簡単に言うとシチリア風かき氷のこと。イタリア語で粒々とかザラザラという意味があり、フランス語だとグラニテ。日本ではこっちの呼び名のほうがメジャーかな?

シチリアっ子は朝食でブリオッシュという丸くてポッコリしたパンにグラニータをつけたり浸したりして食べるんだって。日本人からすると驚きの食文化よね。

グラニータの起源は、アラブ民族がシチリア島を支配していた9世紀頃。 アラブ人が冬に山に積もった雪を洞窟に保管し、夏に果物や花のシロップをかけて食べたのが始まりだとか。まさにかき氷!

私がグラニータに出会ったのは(なんか人の名前みたい)、ナポリを旅していた時のこと(2018年)。卵城やスパッカナポリなどの名所を歩き回り、目抜きのトレド通りでヘトヘトになっていると、目に入ったのは「1ユーロ」と書かれた看板。バックパッカー的旅人の私は思わずこれに飛びつき、ギラギラ光る地中海の太陽の下でコメカミをキーンといわせました! マシンメイドの簡易的なグラニータだったけどボーノでしたよ!

1ユーロの路上のグラニータ屋 1ユーロの路上のグラニータ屋
「卵城」の名前の由来は、建築時に卵を埋め込み「卵が割れるとき、この城とナポリの街も滅びるだろう」と呪文をかけたという伝説から 「卵城」の名前の由来は、建築時に卵を埋め込み「卵が割れるとき、この城とナポリの街も滅びるだろう」と呪文をかけたという伝説から

世界遺産ナポリ歴史地区スパッカナポリ 世界遺産ナポリ歴史地区スパッカナポリ
グラニータではないがジェラートをパンに挟む人を発見 グラニータではないがジェラートをパンに挟む人を発見

そして南イタリアといえばやっぱりシチリアレモン。アマルフィ海岸沿いの町々を巡る旅では、どこのお土産屋にも巨大なシチリアレモンがゴロゴロと置かれ、陶器のお皿やレモンにまつわるお土産が売られている。

レモンチェッロ(お酒)を気にしつつ最初の街ラヴェッロではシャンパンをたしなみ、アマルフィではピスタチオジェラートを舐め、そしてポジターノでは高台から美しいサレルノ湾を一望しながらレモンのグラニータを食べました。

そのグラニータもまたマシンメイドだったけど、絶景のおかげでひときわ体にしみる! お口がさっぱりした後は、ソレントでビールを飲んでカプリ島でカラマリを食べたっけ。そしてナポリに帰ってからは、レモンチェッロでシメるという贅沢な旅。

南イタリア(ナポリ、アマルフィ海岸、シチリア島)は、私がよく聞かれる「世界でもう一度行きたい場所は?」で答えるエリアのうちのひとつです。「ナポリを見てから死ね」ということわざがあるほど美しい景色は、その言葉通り一見の価値、いや、百見の価値ありです。今のところまだ再訪できる兆しがないので、せめて妄想! それではレッツクック!

アマルフィのビーチはバカンスの人々でいっぱい! アマルフィのビーチはバカンスの人々でいっぱい!

アマルフィ海岸の町々はどこもかしこもレモンであふれてる! アマルフィ海岸の町々はどこもかしこもレモンであふれてる!

ポジターノで食べたレモンのグラニータもマシンメイド ポジターノで食べたレモンのグラニータもマシンメイド

「ナポリを見てから死ね」を実感したアマルフィ海岸サレルノ湾の絶景 「ナポリを見てから死ね」を実感したアマルフィ海岸サレルノ湾の絶景

<材料> 4~6人分

 ・水...200ml

 ・砂糖...80g

 ・レモン...3個 (レモン一個で果汁50ccくらい)

材料は水、レモン、砂糖の3つだけ! 材料は水、レモン、砂糖の3つだけ!

<ワンポイントメモ>

*砂糖はお好みで調整可!
*レモンの皮をすりおろして入れるのもあり!
*ミントの葉をトッピングするのもオススメ!

<調理>

1.鍋に水と砂糖を入れ中火にかけ、砂糖を溶かしきったら冷ましておく。

2.レモンを洗い半分に切る。

3.レモンを絞る。

4.冷めた砂糖水にレモン汁を加える。

5.ここにレモンの皮のすりおろしを入れてもOK!

6.全体を混ぜたらバットなどの入れ物に入れる。ジップロックに入れてもOK

7.冷凍庫で1~3時間凍らし、凍りかけの状態をフォークなどでかき混ぜてシャーベット状にし、再び凍らす。(ご家庭の冷凍庫によって凍り具合が異なるので様子を見ながら。ジップロックなら手でもむ)

8.凍らせてはかき混ぜるの作業を2、3回繰り返す。

9.器に盛り付けてお好みでレモンの皮のすりおろしをかける。

10.お好みでミントなどを飾ってできあがり!

★YouTubeで実際の料理シーンも見てみてね!

<実食>

ここにきて、私はせっかくシチリア島まで行ったのに結局マシンメイドのグラニータしか食べてこなかったことに少し後悔を感じている。美味しかったけれども、まるで日本の夏のコンビニの店頭でグルグル回っているフローズンアイスのようなあれ。

「やっぱりお手製も食べてみたかったよなぁ...」

そして今ついに、目の前のグラニータがお手製であることに少々感動している(といっても自分で作ったんだけどさ)。さあ食べようか。スプーン投入!

シャリシャリ感が涼しげでサイコー! シャリシャリ感が涼しげでサイコー!

「キーン! いいねいいね、コメカミにきてるよ!」

レモンの酸味がしっかりでビタミンC豊富な味。舌触りは、かき混ぜる工程で細かく潰したところは滑らかでありそれっぽい。良い出来だと思う。より滑らかにしたければ混ぜる工程で丁寧に粒を潰したり、あるいはハンドブレンダーなどを使っても良いが、私はこのざっくりした大小の塊があるのも好きだ。

それから実は裏側で失敗もしているよ。私は最初の1時間で冷凍庫を開けたらまだ全然固まっていなくて、シャバシャバ状態の液体を大量にこぼして床をベトベトにさせてしまったの。皆さまお気をつけて。

最後にここまで読んでくれた方にプチクイズ。私がグラニータの上に飾った緑は実はミントではありません。さて、なんでしょう?

実は、この時ミントの葉の用意がなくて、流石に絶対ダメだとはわかりつつも、たまたま目の前に生えていた豆苗を乗せました(笑)。

と言うのも最近、豆苗を育てていてボーボーに生えていたので、思わずむしって乗せてしまいました。豆苗は百円程度で買えて二度くらい再利用できるので、とっても節約になるんです。こうやってまた旅の資金でも貯めようっと。

てことで今年の夏休みの宿題終了!

ボーボーに生えたマイ豆苗 ボーボーに生えたマイ豆苗

●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。2014年より『旅人マリーシャの世界一周紀行』を連載。Twitter【marysha98】 Instagram【marysha9898】 YouTube【https://www.youtube.com/channel/UCe2ihHJ1MXHEZgpdmglzWew

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