みなさん、サワディカー! 旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。
先日ちょっと大きめのスーパーで、青パパイヤに出会ったぁ~!(下條アトムの"ウルルン"口調でお読みください)
「これはもうアレを作るしかない!」
今回の「旅人でも簡単に作れるおうちで世界飯」第22回は、タイ料理「ソムタム」に挑戦です!
ソムタムは私がタイで必ず食べる青パパイヤのサラダ。ラオスやタイの東北部が発祥で、変化をしながら今ではタイの代表料理として親しまれています。
以前バンコクで現地学生に若者の流行をインタビューしようと「タイで流行っているものは?」と聞いたところ、観光客へのオススメと勘違いされたのか「ソムタムかな」と言われたのが懐かしいです。
ソムタムは街中の至るところに屋台が出ていますが、私はよくカオサン通りにやってくるリヤカーの歩き売りのものを食べていました。
声をかけるとその場で専用の鉢(またはボウル)でトントン叩いて作ってくれる。フレッシュなソムタムが最高に美味しく、しかも25バーツ(約80円程度)と激安で旅人にとって最高の屋台料理でした。
日本に帰ってもこれを食べたいと思い、タイのスーパーでソムタム用のピーラー(刃がギザギザになっている)をゲット。長らく温めてきましたが、ついに出番です。
今回のポイント食材となる青パパイヤは「パパイン」という酵素が豊富で、「酵素の王様」との異名を持っています。脂肪・タンパク質・糖分を分解する作用や、抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンCが多く美容や健康に良い!
日本では珍しい食材だけど、作り方も簡単なので、見つけたら即ゲットしてレッツクック!
<材料> 2~3人分
・青パパイヤ...1/2個
・いんげん...4本
・ミニトマト...2~4個
・ニンニク...1片
・生唐辛子...1/2本
・ピーナッツ...大さじ1/2
・干しエビ...大さじ1/2
・パームシュガー(砂糖)...大さじ1
・ライム汁(レモン汁で代用可)...大さじ1
・ナンプラー...大さじ1
<ワンポイントメモ>
・とにかく全部を混ぜて叩き潰せばOK!
・唐辛子は乾燥唐辛子を水で戻して代用も可ですが、できれば生で!
<調理>
1.洗った青パパイヤの皮をむき、ソムタム用ピーラーなどで細切りにする。(包丁で細切りやささがきにしてもOK)
2.ボウルや鉢に、皮をむいたニンニクと生唐辛子を入れて潰す。(画像よりも大きいボウルのほうが作りやすいです)
3.半分にカットしたミニトマト、2cm程度にカットしたいんげん、砂糖、ライム汁、ナンプラー、干しエビ、ピーナッツ、青パパイヤ、を入れて、全体を混ぜるようにして叩き潰したら出来上がり。
★YouTubeで実際の料理シーンも見てみてね!
<実食>
ナンプラーもさることながら、強烈なのは潰した生ニンニクと生唐辛子の香り。見つめていると、まだ食べる前ですが目にきます。そして口に運ぶと、
「ヒーーーー!!!!」
生唐辛子は1/2本しか使っていないのに、相当辛い! 頭皮の毛穴から汗がジワジワと噴き出るのを感じます。辛いものが得意な人はもっと入れても良いかもしれませんが、私にはこれで十分。
ナンプラーや干しエビの独特な旨味も加わって、しっかりした味。ライム汁の酸味と砂糖の甘さも後を引きます。
パームシュガーを使用してないせいか現地のものより甘さが足りない気がしたので、砂糖やハチミツを追加しても良いかも?
ソムタムは痺れる辛さと深みのあるしょっぱい旨味、時に酸っぱくて甘い。味の4大要素がクセになる。そしてどこか日本人好みの味。現地のものはかなりスパイシーなので、本場に近づけたいという強者は生唐辛子を追加してみてね!
●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。2014年より『旅人マリーシャの世界一周紀行』を連載。Twitter【marysha98】 Instagram【marysha9898】 YouTube【https://www.youtube.com/channel/UCe2ihHJ1MXHEZgpdmglzWew】