今回は具の切り方を変えて2度作ってみました! こちらは具を大きくカットしたバージョン!

オラ! 旅をおあずけされた旅人マリーシャです。わん。

今回の「旅人でも簡単に作れるおうちで世界飯」第23回は、「ビステック・ア・ラ・メキシカーナ」というメキシコの肉料理です。

「ビステック・ア・ラ・メキシカーナ」は牛ステーキ肉をハラペーニョ(青唐辛子)やトマトで炒め煮した料理。

カタカナで検索しても数件程度で、日本での知名度のなさを実感します。しかし、現地表記で検索すれば約1千万件もヒットするメキシコでは定番の料理なんです(ビステックはスペイン語でステーキを意味し、ア・ラかアッラかなどのカタカナ表記はさまざまです)。

カンクンの広場にあるカジュアルな飲食店のビステック・ア・ラ・メキシカーナ

私がそれを食べたのは、メキシコ・カンクンの「パラパス公園広場」。常設のステージや屋外のフードコートがあり、タコスやメキシコの定番料理を気軽に食べられる地元庶民の憩いの場。

昼は比較的静かですが、夜になると屋台に光が灯り始めお祭り騒ぎ。ファミリーなどで賑わいます。メキシコは治安が悪そうなイメージを持たれがちだけど、昼間は暑いからとになって親子が遊びに出てくるくらいなので意外と安全?

今回はフードコートのものを再現ではなく、この料理のメキシコでの定番レシピをいくつか比較検討して作ることにしました。メキシコらしい味となるポイントはやはりハラペーニョ!

カンクンと言えばこの青い海よねー! 最高! 世界の中でも大好きな場所!

広場に常設されているフードコート

メニューの右側・上から2番目にあるのがビステック・ア・ラ・メキシカーナ

トルティーヤとマカロニスープが付いてきました
突然現れたメキシカンキッズと相席食堂です

ちなみに「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」というイタリア料理もありますが、こちらは日本語でも予測変換で出てくるほど知名度があり、フィレンツェの名物です。

牛の肩ロースを分厚く切った豪快な骨付きステーキで、炭火焼きしてバルサミコ酢とオリーブオイルをかけて食べるのがフィレンツェ風ってことですが、これがメキシコ風となると全く違う料理に!

ハラペーニョの辛さにヒーヒー言いながら食べるのがメキシコ流ってところでしょうか。

作り方は簡単です! それではレッツクック!

<材料> 1~2人分

 ・牛ステーキ肉...150~200g

 ・ニンニク...1片

 ・玉ねぎ...1/4個

 ・ハラペーニョ(青唐辛子)...2本

 ・コリアンダー...数本

 ・トマト...2個

 ・塩、胡椒...適量

 ・コンソメスープ...お好みで100ml程度(水でもOK)

材料:牛ステーキ肉、ニンニク、玉ねぎ、ハラペーニョ(青唐辛子)、コリアンダー、トマト、塩、胡椒、コンソメスープ

<ワンポイントメモ>

・具は一口サイズくらいであれば切り方は自由。

・野菜は白→緑→赤の順で炒める。

<調理>

1.肉を一口サイズに切って、塩胡椒で下味を付けておく。(シーズニングなどでもOK)


2.野菜類を小さくカットする。(スライス、みじん切りなど切り方は自由)


3.フライパンか鍋に油をひいて中火で肉を焼く。


4.にんにく、玉ねぎを入れ、茶色く色づくまで炒める。


5.ハラペーニョ(青唐辛子)、コリアンダー、トマトの順で炒め、コンソメスープを入れたら蓋をして弱火で5分煮込む。


★YouTubeで実際の料理シーンも見てみてね!

<実食>

カンクンの広場で食べたものとは見た目が少々異なりましたが、色々レシピを研究した結果、家庭料理の定番に寄せることができたかと思います。

食べ方的にはライスに添えてとかトルティーヤで包んでとかありますが、ここは自分が食べたものと同じようにライスに添えてみました。盛り付けはカレーとかハヤシライスみたいな感じ。今回は具の切り方を大小変えて2度作ってみましたが、見た目が違うだけで味の違いは特に感じません。

2度作ってみたうちの、具を小さめに切ったバージョン


メキシコのレシピですと、ごついハラペーニョをこれでもかと入れていたりするんですが、日本人には2本で十分。トマトの酸味とハラペーニョの辛さでだいぶメキシコ感が出ています。

そして頭皮からジワジワと汗が噴き出る......! ついでに鼻水が止まりません。でも不思議と「かっらーい! ムリ!」とはならずに、旨味を味わえる辛さなのはなんでだろう。きっとこれがメキシコ料理の魅力なんだろうと勝手に思ってます。

実食では頭皮から汗が止まりませんでした

とにかく作り方が簡単で、正直、全部ぶち込んで煮込んどけば作れる。裏技として、ウスターソースをほんのちょっぴりかけると美味しいです。メキシコではマギーと呼ばれるソースに似た調味料がよく使われます。

またプチトリビアですが、スペイン語圏では「トマト」と言ったらまだ緑のトマトのことで、赤いトマトは「ヒトマト(jitomate)」と言うそう。ひとつお利口になったところで、また次回! アスタラビスタ!


カンクンで出会ったハラペーニョ色の顔をしたお二方とともに
●旅人マリーシャ(旅人まりーしゃ)
平川真梨子。旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125ヵ国訪問。地球5周分くらいの旅。2014年より『旅人マリーシャの世界一周紀行』を連載。Twitter【marysha98】 Instagram【marysha9898】 YouTube【https://www.youtube.com/channel/UCe2ihHJ1MXHEZgpdmglzWew

★『旅人マリーシャの世界一周紀行』は毎週木曜日更新! ★