新型コロナに負けず、今年も数多くの新車が登場した。そのなかから週プレ自動車班の担当者が取材しておもしろかったクルマをガチ厳選、クルマ好きでないデスクに報告する。どんなクルマがランクインしたのか? まずは次点から紹介!!
■珠玉の10台をカウントダウン!
担当 今年取材した、クソおもしろかったクルマをぜひ報告させてください!
デスク 年末進行のクソ忙しいときにヤダなー。
担当 まず次点は、世界初となる自動運転レベル3の技術「ホンダセンシングエリート」をブチ込まれたホンダのレジェンドです。条件は限定されますが、運転中にハンドルから手と同時に目線を外せるスゴい技術でした。まさに子供の頃に読んだSFマンガの世界がそこにありました。
デスク 週プレにはエンタメの要素もあるけど、基本週刊誌じゃん。どうして世界的快挙を成し遂げた最新技術が次点なの?
担当 この自動運転レベル3は、自動車ジャーナリストの小沢コージさんに取材してもらいました。辛口コメントが多い小沢さんですが、まさに手放しで絶賛していました。ただ、この自動運転レベル3を搭載したレジェンドは100台限定のリース販売だったので、そこに関しては「不満というかナゾです!」と開発責任者に迫っていましたが。
デスク 小沢さんが評価しているならなおさらだよ。なんで次点なの?
担当 ホンダは今年3月に自動運転レベル3の発表をしたんですが、6月にはレジェンドの年内生産終了を決定したんです。「自動運転レベル3発表はいったい何だったんだ」と自動車業界がザワつきました。
デスク 生産終了の理由は?
担当 レジェンドを生産していた狭山工場が閉鎖されるからです。生産ラインを移す手はあったと思いますが。
デスク なぜそうしなかったのかなぁ?
担当 未発表です。
デスク リースだとしても購入した人は気の毒だねぇ。なら、次点もやむなしか。続いては10位かな?
担当 お次も生産終了となるホンダの2代目NSXです。9月に最終限定モデル「タイプS」のオーダーを開始しましたが秒で完売しました。ちなみに価格は2794万円です。
デスク 試乗はしたの?
担当 残念ながら試乗の機会に恵まれませんでした。
デスク 単純な疑問なんだけど、2794万円のクルマって誰が買うの?
担当 ファンというかスキモノです。あと投機目的の人もいると思います。
デスク 2代目NSXの世界累計販売台数はどれぐらい?
担当 6年間で約3000台です。正直、売れていないので生産終了も仕方ないかと。
デスク 確か週プレでNSXの開発トップを直撃していたはずだけど、3代目が出るのかどうか質問したの? ファンはそこが一番知りたいと思うんだけど。
担当 もちろん質問しましたが、ホンダは「白紙です」の一点張りでしたね。
デスク 9位もホンダ?
担当 今年5月に国内の累計販売200万台を突破したホンダの軽自動車N‐BOXです。〝絶対王者〟は今年も売れに売れました。
デスク ん? N‐BOXは10月につまずいたよね。
担当 減産の影響で約7年ぶりにスズキのワゴンRに軽自動車販売トップの座を明け渡しましたが、翌月にはすぐ王座を奪還しました。
デスク 僕もレンタカーでN‐BOXを借りて乗ってみたけど、運転のしやすさ、乗り心地、室内空間の広さにはビックリしたよ。
担当 実は今月改良を行ない、ライバル車に搭載されていた電動パーキングブレーキなどをついに採用しました。
デスク 商品力に磨きをかけたワケね。
担当 はい。自動車専門誌の編集長やジャーナリストに聞くと、半導体や部品不足による減産がなければ2022年もN‐BOXの快進撃は続くだろうと。
デスク 8位はダイハツの軽?
担当 12月20日、17年ぶりにハイゼットシリーズなどがフルモデルチェンジしました。ちなみにハイゼットシリーズは1960年にダイハツ初の軽四輪車として誕生し、今回の新型で11代目です。累計生産台数は750万台以上を誇ります。展示車両の取材だけで試乗はしていませんが、男のアウトドア心を刺激するクルマでした。
デスク ハイゼットのライバルは何なの?
担当 スズキのエブリィとホンダのN‐VANですね。
デスク 一番売れているのは?
担当 単独だとハイゼットですが、OEMを合計するとスズキのエブリィの勝ちです。
デスク 7位はトヨタのアクア。その理由は?
担当 今年7月に2代目にフルモデルチェンジしたトヨタの新型アクアは、高級車のような乗り味で燃費も目を見張るものがありました。
デスク 初代はいつデビューだっけ?
担当 2011年です。累計販売は187万台以上という超ベストセラーカーです。
デスク ガソリンが高止まりしているから実燃費は気になるなぁ。
担当 エアコンをフル稼働させてもリッター26㎞でした。条件が揃えばリッター30㎞突破も可能かと。
デスク 6位は再びダイハツ?
担当 コンパクトSUVのロッキーです。ちなみにトヨタのライズはロッキーの兄弟車です。今回の目玉はダイハツが専用開発したシリーズ式ハイブリッドシステム「e‐SMART HYBRID」。街中でもリッター20㎞台を叩き出します。ただ、高速道路を走るとエンジンが始動するのでけっこう音が気になりますね。
デスク そんなロッキーが6位のワケは?
担当 ハイブリッドの価格が211万円強と、競合ひしめくコンパクトSUVのなかでは断トツに安いところですね。
デスク 5位は日産GT‐Rなの? このクルマはいつデビューだっけ?
担当 2007年です。
デスク なんでそんな古いクルマをわざわざ2021年に取り上げるの?
担当 今年9月に100台限定の特別仕様車を日産が発表したんですが、コチラは予約が殺到し抽選販売になりました。価格は1500万円超です。
デスク 1500万円超のクルマを誰が買うの?
担当 もちろん、ファンが多いと思いますが、投機目的の人もいると思います。GT‐Rは価格も価格なので新車の登録台数が非常に少ない。それもあり中古車市場の人気がとても高いんです。限定車となればプレミア価格になるのは確実ですし。
デスク なるほどね。4位はトヨタのランドクルーザー。
担当 今年8月、14年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けて6代目がデビューしました。
デスク 確かランドクルーザーってクルマドロボーに狙われやすいクルマランキングで常に上位に入っているよね?
担当 トヨタ車はどれも世界的に人気が高いですから。なかでもプリウス、ハイエース、ランドクルーザーの3台はクルマドロボーに狙われるやすいですね。
デスク ランドクルーザーはどれぐらい人気なの?
担当 新型は「納車5年待ち」なんて話があるほど売れています。
デスク 話を戻すけど、トヨタはクルマドロボーに手をこまねいているのかね?
担当 新型ランドクルーザーには防犯対策が施されており、スターターボタンに指紋認証システムを組み込まれています。7人まで指紋認証の登録可能です。
デスク 乗り心地はどう?
担当 まさに高級車ですね。長距離を運転しても疲労が少ないです。
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