ディズニーの公式動画配信サービス、「ディズニープラス」の勢いが加速中だ! ディズニーやピクサーにとどまらず、近年はスター・ウォーズやマーベル作品などの大作シリーズのドラマを次々と生み出し、独占配信。さらに、大人も楽しめる作品がめじろ押しの新ブランド「スター」を加えた。その魅力と楽しみ方を解説!
■ネトフリ、アマプラに劣らぬ充実度!
映画やドラマを楽しむ方法として浸透した各種動画配信サブスクサービスだが、なかでもここにきて存在感を増しているのが、2020年6月に日本でもサービスが始まった「ディズニープラス」(月額990円、Apple APP Storeからの入会は月額1000円)。
昨年10月末からは、PlayStation 4、5などを介しての視聴も可能となり、さらに注目を集めている。
ここで「ディズニー」と聞いて「どうせ子供たちが喜ぶアニメ作品ばっかでしょ。俺には関係ないね」と読み飛ばそうとしたそこのあなたに、声を大にして伝えたい! 「俺たちにも存分に楽しめるコンテンツがめちゃくちゃそろっている!」ということを。
大人も大興奮できる人気コンテンツの魅力を、まんまと"沼にハマった"入会者たちの声とともに紹介する。
■スター・ウォーズのファンなら絶対損なし!
ディズニープラスの魅力を語る上で欠かせない"二枚看板"がある。ひとつは、ジョージ・ルーカス監督が生み出したSF作品の金字塔、スター・ウォーズシリーズだ。
正のフォースを操る光の騎士・ジェダイと暗黒面のフォースを利用するシスの対立が、銀河を揺るがしていく壮大な叙事詩。もちろん、全11作の劇場公開作品はラインナップされ、それだけでも十分楽しめるが、シリーズを通して世界観が丁寧に作り込まれているゆえに、無数の関連作品が存在する。
「CGアニメーションシリーズや実写ドラマなどが充実していて、ここでしか見られない作品も数多くある。極論、スター・ウォーズのためだけに入っても損なし」(32歳・出版)と語る者もいるほど。
特に世界中で爆発的ヒットを記録し、"完璧なスター・ウォーズ"と評され、うるさ型のファンも納得させたオリジナルドラマシリーズ『マンダロリアン』は出色の人気作だ。
ドラマの主人公はマンダロリアンと呼ばれる伝説的な戦闘民族のひとり、マンドーこと賞金稼ぎのディン・ジャリン。すご腕スキルを持つ彼は、それまでの映画で描かれてきた"銀河の命運を握る英雄"タイプではない。本作はそんなキャラクターに焦点を当てており、これまで小説やコミックスで描かれてきたアンダーグラウンド世界の濃厚な空気が漂うのが特徴。
「マンドーが、とある仕事で謎多き赤ん坊のザ・チャイルドと出会うんですけど、これがヨーダそっくりなんですよ。ザ・チャイルドって何者!?っていう好奇心で一気に引き込まれた」(51歳・運送)
そう、本作にはさまざまなスター・ウォーズ作品のキャラクターが登場するサプライズ演出がいくつも仕掛けられている。
「ファンであれば『うわー! あいつが実写に!』と盛り上がる衝撃展開の連続。配信当時、YouTubeでもレビュー動画がすごく上がっていたのも記憶に新しい」(26歳・サービス)
『マンダロリアン』は配信中の『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』などと同じ時代を描いた作品であり、映画シリーズに連なる正史でもあるので、ファンなら要チェックだ。
さらに5月27日には、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の10年後の世界を描く新ドラマシリーズ『オビ=ワン・ケノービ』もついに配信される。
「"銀河の英雄"オビ=ワンを再びユアン・マクレガーが演じるだけじゃなく、劇中で再びあのダース・ベイダーと刃(やいば)を交えることも発表されていて、配信が始まったら世界中でお祭り騒ぎになる予感しかない!」(30歳・IT)
スター・ウォーズの最先端はここにあり!
■マーベルファンもさらに没入できる!
もうひとつの看板が、『アベンジャーズ』に代表されるマーベル作品だ。それ以前からいくつもヒット作を生んできたが、なんといっても08年に公開された『アイアンマン』から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が、その名を世間一般に広く知らしめた。
各映画作品が連なり、ひとつの壮大なストーリーを描き出していくスタイルで、現在はシリーズ28作目『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の劇場公開が控えるなど、その人気は衰え知らず。
「マーベル映画初心者だったのですが、ほぼすべてのMCU作品と関連した短編作品が一挙に楽しめると聞いて入会しました。今は毎晩1作ずつ見るのが日課になってますね」(24歳・ゲーム)
さらにすごいのは、映画シリーズの"その後"を描いた、MCUに連なるオリジナルドラマシリーズも展開されているということ。例えば、強大な魔力を持つスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフのその後を描いたドラマ『ワンダヴィジョン』。登場人物や舞台があまり変わらず、1話完結型が特徴のシットコム形式の作品だ。
「映画シリーズでは悲劇に見舞われたはずのワンダが、なぜ愉快な家族ドラマとして描かれているのか。徐々に物語の真の姿が明らかになっていく展開に驚愕(きょうがく)......」(32歳・飲食)というから、さらにMCUに没入したいファンには垂涎(すいぜん)ものに違いない。
ほかにも、社会情勢を巧みにとらえたバディアクション『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』や、MCUきってのおちゃめな人気悪役ロキを主役に据え、今後のMCUの核を担うとされる概念"マルチバース"を中心に物語が展開された『ロキ』など、注目作がそろっている。
さらに「新たなヒーロー誕生譚(たん)も目が離せません」(35歳・運送)という声があった、最新作『ムーンナイト』も見逃せない。
「解離性同一性障害の元傭兵(ようへい)のマークが古代エジプトの月の神と契約を交わし、夜な夜な悪を討つヒーローとなっていく物語。でも、そんな使命に燃えるマークを、どこか一歩引いた目線で"ヤバい人"としても描いていて、MCUでも数少ないバイオレンス描写と相まって、まさに大人向け作品」(35歳・運送)
本作を皮切りに、『ミズ・マーベル』『シー・ハルク(原題)』など、映画への登場を期待される新ヒーローのドラマも続々配信予定だ。
■沼要素たっぷりのドキュメンタリーも
昨年10月に新たに加わった「スター」と呼ばれるブランドの映画やドラマ群には、大人向けの作品が多数。これらがさらに俺らを沼へと引き込んでいく。
実際に起きたセレブのセックステープ流出事件を描いたオリジナルドラマ『パム&トミー』や、海底基地を舞台に未知の生物からの逃走劇を描いた傑作ホラー『アンダーウォーター』など刺激的な作品がひしめく。
加えて、20世紀スタジオ製作の往年の名作映画たちが充実しているのも要注目。
「小さい頃に見てワクワクしたアクション映画の『ダイ・ハード』シリーズなども配信してくれているのがうれしいですよね」(45歳・商社)、「『エイリアン』が配信されていたので初めて見たのですが、古い映画なのにすごく作り込まれていて驚かされました」(24歳・サービス)
昔慣れ親しんだ作品に浸りたい層も、作品の評判は知りつつも未見だった若い層も、両者が楽しめる作品も充実。
海外ドラマ作品も多く、『ウォーキング・デッド』などのバイオレンスシーンのある作品が、「ディズニープラス」の「スター」で配信されているのも驚き。
また、日本でもロングランヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』や、伝説的バンドの真の姿に迫ったドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』といった音楽がテーマの作品たちも充実。
「ずっと楽しみにしていたビートルズのドキュメンタリーが独占配信と聞いて、思わず入会しました」(58歳・金融)
さらには、自然の雄大さや恐ろしさを美麗な映像で描き出すアメリカの有料チャンネル「ナショナルジオグラフィック」の作品も多数配信中。
少々マニアックだが、開発した専用スーツの強度を試すために、自らサメに噛(か)まれに行った海洋学者を追いかけたドキュメンタリー『命がけの実験:サメvs人間』は見応え十分。自らの発明に文字どおり命をかけるさまは、見ていてヒヤヒヤするはずだ。
いくら見ても見ても時間が足りなすぎる! ディズニープラスには、むしろ大人こそハマれる沼が無数にあるのだ!