30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第35回のお悩みは「疲れて見られる」です。

【今週のお悩み】最近、疲れていないのに「顔が疲れてるよ」「大丈夫?」と言われることが多く、「そんなに覇気のない顔をしていたのか......」と毎度、傷ついています。なぜそんなに疲れて見えてしまうんでしょうか? どうにか改善できないものでしょうか。(会社員・37歳)

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「疲れてるね」って言われると、疲れてないのになんとなく気持ちが落ち込んでしまいますよね。

疲れているように見えてしまう大きな原因に「目の下のクマ」があります。特にマスク生活では目元の印象って大切ですよね。そこで今回は「クマ」に焦点を当てて、原因や解決策をお伝えしていきますね!

クマと一口に言っても、種類があります。それぞれ原因や対策が違うので、まずは自分のクマがどのタイプかチェックしてみましょう。

①青クマ
...青っぽい色で、クマの横あたりの肌をひっぱっても動かないのが特徴

②黒クマ
...目の下がたるみ、ぷっくりとしたふくらみができた状態。影により黒っぽく見える

③茶クマ
...目の下の皮膚が茶色っぽくみえる状態。指でかるくクマの横あたりの肌をひっぱると、クマも一緒に引っぱられるのが特徴


次に、原因と改善策をそれぞれ解説していきます。

「青クマ」は、いわゆる疲れからきているクマ。なので、一番自力で改善しやすいクマと言ってもいいでしょう。ストレスや睡眠不足、目の疲れで目の周りの血管が収縮し、血行が悪くなってしまうことで起こります。皮膚の薄い目の下の静脈が血行不良によって渋滞して、透けて見えてしまうため、青く見えるんですね。

「黒クマ」は目の周りの靭帯が加齢によってゆるんでしまい、それまで支えられていた脂肪が下がり、目の下に溜まってしまうことで発生します。

パソコン画面など一点を見続ける仕事だったりして、目をあまり動かさない人もなりやすいと言われています。黒クマは老化現象なので、残念ながら一度できてしまうと自然に治ることはありません。デスクワークが多い人やスマホを見る時間が長いひとは、予防が肝心! 後に紹介する目の体操をやってみてください!視力の維持にも効果的♡

ただ、すでに出来てしまっている人でも除去手術で取り除くことはできます! この黒くまがあるだけでかなり年齢が上に見えてしまうので、最近では男性も美容クリニックで手術を受ける人が増えているみたいですよ。日帰りでできるし、格段に若く見えて、顔の印象もかなり変わると思うので、検討してみてもいいかもしれませんね♡

この2つに関しては、次のような対策をぜひ試して見てください。

●目の筋トレ

筋トレ①:「目をグッと閉じ、大きく見開く」を10回ほど繰り返す。

筋トレ②:顔は動かさず、視線を上から円を描くように動かし、眼球をぐるぐる回す。まぶたのウラを見るくらいの勢いで、大きく回してください。

●ホットアイマスク
タオルを水でよく濡らし、レンジで1分ほどチンしたホットタオルをのせると、血流がよくなり、目の疲れがスッキリ♡

●睡眠を十分にとる

目の筋トレ、やってみてね♡ 目の筋トレ、やってみてね♡
最後の「茶クマ」は皮膚の色素沈着が原因なので、青クマとは違って肌を引っぱると一緒に引っぱられるのが特徴です。目をこする癖がある人などに多いです。つまりこのタイプの人は実際には疲れているわけではないのですが、やっぱり周りにはかなり疲れて見えてしまうんですよね。

茶クマの人は、目の下にシミ対策用のクリームを塗ってあげるといいと思います。ビタミンCやレチノール(ビタミンAの一種)の入っているものを選んでみてください。最近はドラッグストアでもゲットできますよ!

あとは、紫外線対策も大切です。サングラスは日差しから目を守るだけでなく目の周りの色素沈着も予防してくれるので、ぜひかけてもらいたいです。美容のためにグラサンをかけてるなんて、かなりイケオジだと思います♡

今週の教訓:疲れて見える原因は「クマ」!目元のケアで若々しく元気な印象に♡

【『福井セリナの「健康サディスティック♡」』は毎週月曜日更新!】