30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第38回のお悩みは「残暑バテ」です。
【今週のお悩み】夏の猛暑のダメージが続いているのか、なんだかバテバテです。9月に入ったというのにまだまだ暑い日が多くて、この残暑を乗り切れる気がしません......。どう対策したらいいですか?(会社員・42歳)
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猛暑のピークが去り、やっと涼しくなったと思ったら急に暑い日があったり、なんだか体がついていきませんよね。
気象庁の発表(9月1日)によると、9月中の気温は全国的に平年より高い見込みだそう。まだまだ厳しい残暑が続きそうですね......。相談者さんのように「なんだかずっと体調がすぐれない」「疲れが取れない」という人は、もしかしたら「残暑バテ」かも?
対策を紹介する前に、まずは「残暑バテチェックリスト」から! 当てはまる症状はありませんか?
【体調】
・倦怠感が続いている
・起きたばかりでも体が重い
・頭痛がある
・イライラする
・眠れないor夜中に起きてしまう
・やる気が出ない
・最近、落ち込みやすい
・ぼーっとしてしまい集中できない
・食欲がわかない
・下痢or便秘
【生活習慣】
・冷たいものばかり飲んでいる
・冷房の設定温度は27℃以下
・屋外でもずっとマスクをつけている
・運動してない
・体力をつけようとカロリーの高いものをよく食べている
・睡眠時間が7時間以下
・体温が36.2℃以下
・1日の水分接種量が1L以下(コーヒーやお茶は除く)
【体調】【生活習慣】の項目で、それぞれ1つずつ以上チェックがあるあなたは、残暑バテの可能性あり!
まずは7月に公開した「夏バテを引き起こすNG習慣」の記事でも紹介した、やってはいけない3つの習慣をしないように心がけましょう。
<NG習慣>
1.カロリーの高いものを食べる
2.冷たい飲み物ばかり飲む
3.寝ている間もガンガン冷房をかける
しかし、もう「残暑バテ」を起こしている場合は、これらの行動を避けるだけでなく回復も肝心。次の対策をやってみてね?
①7時間以上まとめて寝る
回復といえば、なんと言っても睡眠! 寝ている間は成長ホルモンが出ることによって、日中受けたストレスや過労でダメージを負った部分を修復してくれます。
特に脳は睡眠の影響を受けやすいので、メンタル面に不調を感じている人はぜひやってみてくださいね。短い睡眠をこまめにとるよりも、まとまった時間で寝ることが体の修復につながることがわかっているので、ぜひ「まとめて7時間以上」寝てください。
②湯船に浸かる
残暑バテの大きな原因の1つが「冷え」。ただ、どこもかしこも冷房が効いているのでなかなか対策が難しいですよね。
15分以上浸かることで1日の冷えをリセットするようにしてください。ツラいなと感じる人ほど、毎日入ることをおすすめします。
③水分をたくさんとる
知らず知らずのうちに汗をかき、水分不足に陥っていることもしばしば。コーヒーや緑茶は利尿作用があり、水分をとっているつもりが逆効果になる可能性があるので、毎日飲む人は要注意。水をしっかり飲むようにしましょう! できれば温めて「白湯」にするとなおよしです?
④どうにもならないときは葛根湯!
葛根湯は体を温め筋肉や内臓の血行を促進し、免疫を活性化してくれる漢方薬です。風邪のひきはじめに飲むことが多いですが、じつは体の回復力を底上げするにはもってこい。
私は液体タイプのものをよく飲んでいます! 味については賛否両論です......(笑)。が、私は効いている感じがして好きです?
残暑続くこの季節。少しでも元気に乗り切りたいところです! みなさんが軽やかに、健康的に過ごせますように♡