30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第42回のお悩みは「すぐにお腹がすいてしまう」です。

【今週のお悩み】満腹感が持続せず、間食がやめられません。朝食をしっかりとったのにランチタイム前にお腹がすいてしまったり、昼食で定食を食べても夕食まで我慢できなかったり......。夜食も頻繁に食べてしまいます。すぐにお腹が空いてしまう原因って何なのでしょう?(会社員・35歳)

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私にもそんな時期、ありました~! 大学生の頃、ずーっとお腹すいてました(笑)。

なぜ、満腹感が続かないのか? これ、食事のとりかたや生活習慣に原因があるかもしれません。

考えられる原因は次の5つ。当てはまる項目があるか、チェックしてみてくださいね。

・炭水化物が好き
・甘いものが好き
・睡眠時間が6時間未満になることがよくある
・お肉や魚は毎日多く摂るほうではない
・ストレスを感じている

どれかひとつでも当てはまったら、それは生活習慣を見直す合図です! 自律神経が整ったり、やせ体質になったりと良いことずくめなので、ぜひ改善してみてくださいね♡

それでは、ひとつひとつ解説していきます。

●炭水化物や甘いものはドカ食いしないように!
炭水化物や甘いものを摂ると、血糖値がバーン! と上がります。

すると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが一気に分泌され、今度は体が逆に「低血糖」の状態になり、「栄養を摂らなきゃ!」と錯覚。食べたばかりなのにお腹がすいてしまうんです。......オソロシイですよね。

低血糖では睡魔に襲われたり、手や指がふるえたりすることも。炭水化物や甘いもののドカ食いは避けるようにしてくださいね。

●睡眠は十分にとろう!
睡眠が不足していると満腹中枢がうまく働かなくなるということは、さまざまな研究でわかってきています。少なくとも6時間は睡眠をとってもらいたいです。

●タンパク質をしっかり摂ろう!
人が満腹を感じる上で、とっても大事なのがタンパク質です。タンパク質をしっかり摂取すると、CKK(コレシストキニン)というホルモンが十二指腸や小腸から分泌されるのですが、これは別名"満腹ホルモン"といわれていて、満腹感が得られやすくなるはたらきがあるんです。

タンパク質は目安として"体重分"が理想的と言われています。たとえば体重が60キロの人は1日あたり60g摂りたいところです。鶏もも肉(皮つき)でも、含まれるタンパク質の量は100gあたり26gちょっと。なかなか毎日摂るのは難しいと思うので、プロテインで補いましょう。

朝ご飯に取り入れると、その1日ちょっとお腹がすきにくくなることが実感できると思います。これ、私のオススメです♡

●リラックス時間を作ろう!

心と体を休ませる時間をつくってね♡心と体を休ませる時間をつくってね♡

ストレスを感じると、脳からドーパミンという物質が分泌されます。ドーパミンは活力をもたらしてくれたりする良い面もあるのですが、食欲を増大させるはたらきもあるんです。

また、ストレスを感じると満腹感を感じるために必要なレプチンというホルモンの働きが鈍くなることもわかっています。

ストレスの原因を取り除くのはなかなか難しいことだと思います。なので、まずは1日のなかにリラックスできる時間を作ってみてください。仕事の合間であれば、ゆっくり深呼吸するだけでもOKですよ!

<今週の教訓>「すぐお腹がすく」は、生活習慣を見直すサイン! 隠れた原因を改善して、健康的なイケオジに♡

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