30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第45回のお悩みは「天気の乱れによる不調」です。
【今週のお悩み】最近、天気が悪い日はなんだか体調が思わしくありません。仕事を休むほどではないので頑張って働いていますが、頭痛がしたり、体がだるくなったりするんです......。(会社員・43歳)
本当に最近、めっきり寒くなりましたよね。曇ったり、雨が降ったかと思えば日差しがポカポカと暖かい日もあったりして、なんだか体がついていかない......という人も多そうです。
この「天気に左右される体の不調」は、なぜ起きてしまうのか? 原因はズバリ「自律神経の乱れ」です!
自律神経には、活動しているときやストレスがかかったときに活発に働く「交感神経」と、睡眠中やリラックス時に働く「副交感神経」があります。この2つがアクセルとブレーキのように切り替わることで、私たちは朝起きたり、夜に眠くなったり、食べ物を消化したり、体温を調節したりして、すこやかな体の状態を保っています。
しかし普段から過度なストレスを感じていたり、睡眠不足、運動不足の人は、この自律神経のバランスが悪くなって、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。
また、天気が安定しなかったり、寒暖差の激しい今のような季節では、体温調節をするために自律神経がたくさん働いてくれるので、思った以上に体にストレスがかかっています。
自律神経の乱れがひきおこす症状は、頭痛やめまい、だるさや吐き気など、さまざま。相談者さんのように仕事ができないほどの強い症状ではなかったりすることもあるので、我慢してしまって、漠然とツラさを感じている人も多いのかも。
自律神経のはたらきは、普段の生活の中で次のようなことを意識することで、改善することができます。ぜひ、できそうなものから一つでも始めてみてくださいね♡
1.軽い運動をする
自律神経を整えるためには、運動が肝心です! 運動をしていない人は軽いものからはじめれば大丈夫。
なかでも深い呼吸を意識しながらの運動は自律神経を整えてくれるのでオススメです。ウォーキングやヨガをはじめてみるのもいいでしょう。トレーナーさんがやっているようなYou Tube動画を見ながらするのも楽しいですよ?
2.睡眠を7時間はとる
睡眠不足が続くと交感神経が優位になって常に活動時のような状態になってしまい、心や体を十分に休ませてあげることができなくなります。
心身の疲れを回復させてあげるためにも、毎日7時間以上は睡眠をとるようにしましょう。
3.陽の光を浴びる
朝起きたら必ず陽の光を浴び、一日中リモートワークの日でも、午前中に10分以上は外に出るようにしましょう。
体に「朝だよ! アクティブスイッチオン!」と教えてあげて、リズムを作ってあげることで自律神経が混乱せずに切り替えやすくなります。
4.朝ごはんを抜かない
忙しいとスキップしてしまいがちな朝ごはん。実は自律神経の入れ替えをスムーズにするためにとても重要な役割を担っています。
朝はほんの少しでもいいので何かお腹に入れてあげるのが吉! これから寒くなる季節には、粉末をお湯に溶かすだけで飲めるコーンスープなど、簡単にできるスープ類がおすすめです♡