『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。
今回の"バカレシピ"は、サッパリ系の素材が合う牛丼にストロングゼロをぶっかけた「ストゼロぶっかけレモン牛丼」!
* * *
【今回の食材】
・牛めし(松屋) 1個 ・-196℃ ストロングゼロ ビターレモン 350ミリリットル(サントリー) 2缶 ・レモン 1/2個 ※レモンは皮ごと食べられるものを使用
野島 牛丼って大根おろしとかポン酢とか、サッパリ系の素材が意外と合うんですよ。個人的に激推しなのが、レモン牛丼!
助手 レモンステーキとかあるし、確かに合いそうッスね!
野島 でもこれがなかなかデリケートで、レモンの搾り汁をぶっかけただけじゃ味が調わないんです。それで、テイクアウトした牛丼にいろいろなレモン果汁をぶっかけて試行錯誤してみた結果、ついに究極にドハマリするものを発見しました。それがこちら! プシュッ!
助手 おいっ! それストロングゼロじゃねえか!
野島 助手くんは酒を飲まないからわからないでしょうけど、ストゼロの果実感は相当なものなんです。しかもビターレモンなら甘さ控えめで牛丼の甘じょっぱさと完璧にマッチ。しかも肉は酒に漬けると柔らかくなるというじゃない。知らんけど。
助手 適当なこと言うんじゃない! まあ、僕は食えないけど作ってみてもらいましょ!
野島 はい、それじゃ松屋の牛めし1人前とストゼロのビターレモンを2缶用意します。牛丼ならなんでもいいけど、まあレモンと一番合うのは松屋かな。
助手 ウゲッ! 牛丼1人前に対してストゼロ2缶も使うんスか!? それ、もはや〝ストゼロ茶漬け〟になるぞ!
野島 さすがにぶっかけるのは少しだけです。しかしストゼロを使ったバカレシピは神聖なもの。作る前に乾杯の儀式を執り行なわなければならないのです。2缶あれば両手に持ち、セルフ乾杯ができますから。乾杯!
助手 何言ってるのかわからない! っていうかあんた、絶対すでに飲酒してから来ただろ!
野島 プハーッ! このビターな酸味とキレの強さが最高! 続いて薄切りレモンを牛めしの上にのせ、円を描くようにストゼロをぶっかけますよ。おっとっと、手が滑って大量にぶっかけちまった。まあいいか!
助手 やっぱ完全に出来上がってるじゃん!
野島 カーッ! やっぱり合うわ~! ビターなレモンの酸味が見事に松屋のタレの味を引き締める。そして牛肉のうまみと脂身を引き立てることにも大成功。まあアルコールが苦手ならノンアルのレモンサワーでも代用可能ですけど、アルコールで気持ちよくなってから食うと細かい味が気にならなくなるのでオススメです!
助手 それ、飲酒したら何食っても一緒って言ってるのと同じだぞ! ちなみにこの後ノンアルで食べてみたけどさっぱりとした酸味が激ウマでした~!
●野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』