30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第49回のテーマは「手足の冷え」です。
【今週のお悩み】年のせいか、足の先や指先の冷えを感じることが増えてきました。冷え性ってそもそも治したほうがいいのでしょうか? 対策があれば教えてください!(42歳・会社員)
肌寒くなってきたこの季節、男性でも冷えが気になることありますよね。
「冬が終わるまで耐えればいいか~」なんて思う人もいるかもしれませんが、冷え性を放っておくとさまざまなリスクにつながってくるので要注意!
体の末端だけが冷えているように感じるかもしれませんが、これは全身の血流が悪くなり、手足の先まで血液が届いていない証拠。つまり、手足だけを温めればいいというわけではないんです。
全身の血流が悪いということは、内臓のはたらきも悪くなり、免疫力も低下してしまいます。つまり、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうということです。「たかが冷え」とは言っていられないですよね。
また、体温の低い人はがんが発症しやすいと言われています。がん細胞は35℃台のときにもっとも活発に増殖することがわかっているとか......。
しかも、冷えは自律神経を乱すので、メンタルにも悪影響。まさに「冷えは万病の元」なんです!
それでは、手軽にできる冷え性対策を紹介していきます。
①ホットドリンクを飲む
まずは物理的に体を温める方法を。特に朝に飲む白湯は内臓を温め、血流をよくして、体温を底上げしてくれますよ♡
コーヒーはカフェインが冷えを引き起こすので、飲み過ぎに気をつけて。ショウガ湯やココアは体を温めてくれるのでおすすめです。糖分が気になる人は、無糖のものを選んでね?
②筋肉が少ない体の部位を冷やさない
筋肉が少ないくるぶしや、首まわりを温めましょう。
熱を発してくれる筋肉が少ないので、この部分が一度冷えてしまうと温めるのが大変なんです。レッグウォーマーやマフラーで対策しましょう!
③ツボ押しで血流改善
滞った血流を改善してくれるツボがあるんです! 暇さえあればモミモミしましょう。
筋肉は体を温めるための熱を作ってくれるので、筋肉量を増やすのはとても効果的です。
特にふくらはぎや背中を動かす筋トレがおすすめ。ふくらはぎの筋肉には、重力で体の下のほうに滞った血液を上にプッシュしてくれるはたらきが。背中の筋肉には代謝をつかさどる「褐色脂肪細胞」というものがあり、動かすと全身の代謝がアップし、体が温まります。
実は私も以前は体温が35℃台と低かったのですが、筋トレやヨガを初めてからは36℃台後半になったんですよ♡