30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第51回のテーマは「栄養ドリンクの選び方」です。
【今週のお悩み】年内に片付けなければいけない仕事に追われて、疲れが溜まってきています。体がしんどいけど頑張らなきゃ......ってときに栄養ドリンクを飲んでごまかすのですが、たくさんありすぎて毎回迷ってしまいます。(39歳・会社員)
* * *
睡眠不足で体がダルいときや、深夜残業しなくてはならないとき......気合を入れるために栄養ドリンクやエナジードリンクで元気を出そうとしたことがある人は多いと思います。
でも、毎日のように継続して飲むのはおすすめしません! 栄養成分が効率的に入ってはいますが、添加物が多いものもあり、また、カフェインが含まれているものは眠りが浅くなったり、飲みすぎると心臓に負担をかけることがあります。
「ここぞ!」というときに使うようにしましょうね。
とはいえ、年末の忙しい時期。手軽な栄養ドリンクに頼りたくなることもあるはず。
そこで今回は、「疲れたけど、明日も頑張らなきゃ......」というときに選ぶ際のポイントを3つ解説していきます。
①血流を改善してくれるもの
お風呂に入ると、ふわ~っと疲れが和らいだことありませんか? これは、血行が良くなったことで疲労物質が血液やリンパ液にのって体の外に出てくれるから。疲労回復は血流が命なんです。
そこでおすすめしたいのが「生薬成分」。私のイチオシは「葛根湯」のドリンクタイプです。風邪のひき始めに飲むイメージが強いかもしれませんが、血行を促して体温を上昇させ、免疫力をアップさせてくれるものなので、疲れて弱っているときにも効くんですよ♡
医薬品として売られているものは添加物も少ないので、私は自宅に常備しています。
②ビタミン類が入っているもの
ビタミンB群は神経を修復し、食事で摂った栄養をエネルギーに変換してくれる作用があるので、疲れているときにぜひ摂りたい栄養素です。また、ビタミンCは免疫力を上げてくれるので、感染症予防にもなります。
③疲労を回復させる成分が入っているもの
「タウリン」はアミノ酸の一種で、筋肉などに溜まる疲労物質や老廃物を除去してくれる作用があります。
何かとお酒を飲む機会も増える時期ですが、アルコールで肝臓が弱ると全身の倦怠感や食欲不振にもつながります。タウリンは肝臓の機能を強くしてくれる作用もあるので、お酒好きの人にもおすすめです。
普段なにげなく選んでいる栄養ドリンクですが、どの成分にどんな作用があるのか知っていることで、より自分に合ったものが選べるようになります。
ぜひ3つのポイントを思い出してみてくださいね!