『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎（のじま・しんいちろう）さん。今回の"バカレシピ"は、パスタソースのニンニクのトリコを使った超絶ジャンク系サンド「ニンニクのトリコでミルフィーユカツサンド」！
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【今回の食材】
・ニンニクのトリコ ペペロンチーノ（エスビー食品） 1パック ・食パン（8枚切り） 2枚 ・豚バラ肉 150g（お好みで調整可）
野島 最近エスビー食品からニンニクのトリコっていうパスタソースが発売されたんだけど、これ本当にバカ！ 1人前にニンニクを35gも使ってるのよ。
助手 ワハハ！ ニンニクマシマシブームもついにパスタ業界まで進出してきたか！
（１）炒める！ フライパンを熱して薄く油を引いたら、豚バラ肉を軽く炒める。火が通ったらエスビー食品「ニンニクのトリコ ペペロンチーノ」を1パック全量入れ、肉にしっかりと絡める
野島 このマシマシ感をパスタだけに使うのはもったいないので、今回はこれを使ったバカレシピを作ります。まずは薄切りの豚バラ肉を炒め、ニンニクのトリコで味つけしていきますよ。
助手 ニオイがラーメン二郎の店内じゃん。これは間違いなく激ウマ確定ッスね。豚骨ラーメンにのせて食いてえッス！
（２）吸収！ （１）の肉を食器などに移し、フライパンに残った肉汁を食パンに吸収させよう。ホットサンドメーカーで焼いた際に揚げ物のような食感になる。油が少なかったら足してもOK！
野島 炒め終えたら肉をフライパンから取り出し、余った肉汁を食パンで吸収します。この肉汁もいい味なんで、一滴でも残すのはもったいないですからね。
助手 この肉汁でビタビタのパンをどーするんでしょ？
（３）挟む！ （２）のパンをホットサンドメーカーに置き、その上に（１）の肉を重ねるようにして並べたらもう1枚パンをのせる。ニンニクをマシマシにしたい人はここで刻みニンニクを！
（４）焼く！ あとはホットサンドメーカーを閉じ、両面を焼き上げれば完成。今回は中身を見せるため半分にカットしたが、ソースと肉汁がたっぷり閉じ込められているのでかぶりつき推奨！
野島 パンをホットサンドメーカーにのせ、その上から豚バラ肉を重ねて並べてパンで閉じ、そのまま焼き上げますよ。
助手 あら、普通にホットサンドにするんスね。
野島 いや、ホットサンドのようでホットサンドではないんです。パンを肉汁に浸しているので焼くと揚げ物の衣のようにカラッと仕上がり、中身の重ねた豚バラ肉は肉汁ダクダクで柔らかな厚切り肉のような食感に。つまりニンニク味が炸裂（さくれつ）するロースカツのような新感覚ジャンクフードになるんです。
助手 すげえ、大発明じゃん！
野島 さて、半分に切って食べましょうか。わっ、中から肉汁が吹き出てきた！ 助手くん、急いで食べないともったいないからアツアツだけどひと口で食え！
助手 むちゃなこと言いなさんな！ っていうかこれ、意外にもまろやかな味で食べやすいし、うまみがヤバすぎでしょ！
野島 ニンニクのとがっている部分をそぎ落としてうまみを引き立てたソースですし、そこに豚バラ肉をガッツリ加えているのですから、こってりとしたうまみが炸裂するのは当然。パンも見た目は普通のホットサンドだけど、しっかりカツの衣のようにザクザクになりました。
助手 ホットサンドなのに米を食いたくなるジャンク感がヤバいッスね！ 油断してたらとんでもないカロリーを摂取することになってしまうッス！
野島 まあカロリーと塩分と脂質は大正義ですから仕方ないですね。中にラードを加えるとさらに肉汁感をブーストできてオススメです。ぜひお試しを！
助手 さすがにそれはやりすぎ！ 読者を殺す気か！
●野島慎一郎（のじま・しんいちろう）
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』（宝島社）。YouTube『のじまちゃんねる』
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