30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第77回のテーマは「暑い日の頭痛」です。

【今週のお悩み】暑い日の頭痛に悩まされています。日差しの強い日なんか、特にキツくて......。天候と頭痛って関係ありますかね? また、おすすめの市販薬を教えてください。(42歳・会社員)

* * * 薬剤師・福井セリナ

頭痛の原因はさまざまありますが、相談者さんのように「どうも日差しの強い日に頭痛が起きるなぁ......」という人って少なくないようです。

というのも、光が眼球を通って脳を刺激し、頭痛を引き起こしてしまうことがあるんです。

頭痛を起こす光は直射日光に限らず、ビルの外壁や横断歩道の白線からの反射光も含まれます。太陽の光だけでなく、家電量販店の照明コーナーで目がチカチカして頭が痛くなったことがある人もいるのではないでしょうか?

さらに直射日光があたると頭部の温度が高くなってしまったり、汗をかくことによる脱水症状として頭痛がでてしまうことも。

■暑い日の頭痛を予防するには?

まずは、こういった頭痛を予防するポイントを4つ紹介します。

<暑い日の頭痛予防のポイント>
・日傘、サングラスは必須! 日傘はいまや男性が使っていても極フツー
・横断歩道で白線を見ないようにする
・顔がほてってきたら、冷たいペットボトルで首やおでこを冷やす
・こまめな水分補給

暑い日はサングラスを 暑い日はサングラスを

■熱中症のときに気を付けること

具体的なお薬を紹介する前に、ひとつ注意点を。

実は、軽度の熱中症で感じる頭痛には、痛み止めのお薬はほとんど効果がありません。原因が脱水や体温の上昇にあるからです。

薬を飲んで痛みをごまかしてしまうと、受診が遅れて重症化......、なんてことにもなりかねないので、むやみに市販薬に手を出すのはおすすめできません。

まずはただちに涼しい場所に移動し、身体を冷やし、ミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲むようにしましょう。オーエスワンなどの経口補水液があると一番いいですね。

■おすすめの市販薬は?

市販薬では、次のようなお薬がおすすめ。"おまもり"としてカバンに忍ばせておいてもいいと思いますよ!

<軽度の熱中症の場合>
「サマレスゼリー」(クラシエ)
...口の渇き、体のほてり、大量の発汗、めまいなど軽度の熱中症のときに。生薬のはたらきで、身体にこもった熱を下げてくれます。

<上記以外の場合(痛み止め)>
「ロキソニンSプラス」(第一三共ヘルスケア)
...ロキソニンにはたくさん種類がありますが、この「Sプラス」はロキソニンの副作用である胃痛を和らげてくれる成分が入っています。余計な成分は入っていないシンプル設計なのでオススメです♡

<今週の教訓>暑い日の頭痛は"太陽光"が原因かも! 症状が出る前に予防を♡

薬剤師・福井セリナ

●福井セリナ(ふくい・せりな)
1994年5月23日生まれ 新潟県出身
○慶應大学薬学部卒で現役薬剤師のタレント。都内の調剤薬局に勤務しながら、タレント活動やコラム執筆などマルチに活動している。2022年4月より文化放送『カラフルブーケ』パーソナリティーを務める。
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