■スタミナメニューでこの夏を乗り越えろ!

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、二刀流で大活躍している。今年のア・リーグのMVPを獲(と)る勢いだ。

一方で、日本の"牛丼リーグ"もふたつの味で勝負する二刀流の活躍がめざましい。

そこで、フードジャーナリストのはんつ遠藤氏、グルメライターの相場一花(あいば・いちか)氏、牛丼好き芸人・スクースクータイムの井口雄介(いのくち・ゆうすけ)氏の3人に"二刀流"グルメのベスト10およびベスト5を聞き、それをもとに週プレが独自にランキングとMVPを決定した。

10位は「牛カルビスパイシーカレー」(吉野家/679円)。

「今、スパイスカレーがブームでそれをうまく取り入れて、さらに香ばしい焼き具合の牛カルビを加えた吉野家の二刀流グルメ。安定の味です」(遠藤氏)

吉野家「牛カルビスパイシーカレー」679円吉野家「牛カルビスパイシーカレー」679円

9位は「デミグラスハンバーグ盛合せカルビ焼肉定食」(松屋/1130円)。

「1000円超えの強気の価格設定だが、ハンバーグの大きさとデミグラスソースのコク。そして、焦げ感とジューシーさが感じられるカルビ焼きの二刀流は、まさにエースと4番バッターといったところ」(遠藤氏)

松屋「デミグラスハンバーグ盛合せカルビ焼肉定食」1130円松屋「デミグラスハンバーグ盛合せカルビ焼肉定食」1130円

8位は「牛カレー」(すき家/720円)。

「個人的な感想ですが『牛丼なら吉野家』『カレーなら松屋』がおいしいと思います。ただ、吉野家の『牛スパイシーカレー』は、牛丼が少し負けている気がしますし、松屋はその逆です。

しかし、すき家の『牛カレー』は、牛肉とカレーのバランスがとてもいいんですよね。投手でも活躍し、打者でも活躍するバランスのいい二刀流グルメだと思います」(井口氏)

すき家「牛カレー」720円すき家「牛カレー」720円

7位は「和風牛あいがけカレー」(なか卯/730円)。

「すき焼きのような和風の味わいが感じられる。カレーはそれほど辛くないので、甘口しか食べられない人にもオススメです」(相場氏)

「牛肉も和風の味つけで、カレーもおそば屋さんのカレーをイメージさせる味。ほかの店の牛丼&カレーと比べるのではなく、これはもう『なか卯の和風牛あいがけカレー』という一ジャンルを築いています」(井口氏)

なか卯「和風牛あいがけカレー」730円なか卯「和風牛あいがけカレー」730円

6位は「ハンバーグビーフカレー」(松屋/880円)。

「松屋はカレーに力を入れているので、本格的な味わいがあってカレーのクオリティは他店よりも高いです。また、ハンバーグも改良を加え、カロリーや脂質をカットし、逆に食物繊維を2倍に増やしてヘルシーなものになっています」(遠藤氏)

「ホロホロになるまで煮込まれた牛バラ肉が入っているカレーに、大きめサイズのハンバーグが入っているボリューム満点の二刀流グルメです」(相場氏)

松屋「ハンバーグビーフカレー」880円松屋「ハンバーグビーフカレー」880円

5位は「から牛」(吉野家/635円)。

「おなじみの吉野家の牛丼に、大きな鶏の唐揚げが2個も入っているためボリューム満点。吉野家の唐揚げは、カリカリの皮とジューシーな肉が特徴で、牛丼チェーン店とは思えない高いクオリティ」(相場氏)

「吉野家の完成度の高い牛丼に、オーダーが入ってから揚げる唐揚げはとてもジューシー。ただ、全店で販売しているわけではないので、食べたい人は事前に確認が必要かも」(遠藤氏)

吉野家「から牛」635円吉野家「から牛」635円

4位は「牛あいがけ親子丼」(なか卯/690円)。

「なか卯といえば、親子丼です。親子丼は絶品です。さらに牛肉も味わえる幸せの二刀流グルメ。なか卯には卓上に山椒(さんしょう)が置いてあるので、僕は途中から山椒をかけて味変します。また、サイドメニューで生卵を頼んで、追い卵でトロッとさせながら食べるのも格別ですね」(井口氏)

「鶏と牛が同時に食べられるのは贅沢(ぜいたく)です。親子丼の甘じょっぱさと、濃いめの味つけの牛肉がバランスよくあって、ご飯もしっかり進みます」(遠藤氏)

なか卯「牛あいがけ親子丼」690円なか卯「牛あいがけ親子丼」690円

3位は「牛あいがけカツ丼」(なか卯/830円)。

「牛肉もロースカツも醤油系のダシを使った少し濃いめの味つけ。そのため、ご飯がどんどん進みます」(相場氏)

「カツと牛丼で、かなりのボリュームがあります。僕は落ち込んだり、何も手につかないときにこれを食べて、自分にカツを入れるんです。パワーをつける食べ物です」(井口氏)

なか卯「牛あいがけカツ丼」830円なか卯「牛あいがけカツ丼」830円

2位は「富士山豆腐の本格麻婆コンボ牛めし」(松屋/630円)。

「唐辛子としびれる山椒で、パンチの効いた麻婆(マーボー)豆腐。そこに薄めの味で仕上げている牛肉を絡めて食べるとおいしさが際立ちます。これはクセになる辛さです」(相場氏)

「麻婆の味にこだわる店は多いのですが、松屋は豆腐の味にまでこだわって自家製の豆腐を使用。しかも、大きな豆腐がドカンと入っていて食べ応えもあります」(遠藤氏)

松屋「富士山豆腐の本格麻婆コンボ牛めし」630円松屋「富士山豆腐の本格麻婆コンボ牛めし」630円

そして、栄えあるMVPは「ダブルニンニク牛丼」(すき家/640円)。

「パンチのあるニンニクの味とにおいでインパクトある商品。一度味わったら忘れられません」(相場氏)

「牛丼にニンニクをのせたスタミナたっぷりのメニュー。ニンニクの芽のシャキシャキ感と、ホクホクしたフライドニンニクがたっぷり入っている上に、唐辛子もしっかり効いている。夏バテ解消、パワー充填(じゅうてん)の元気になる二刀流グルメです」(遠藤氏)

すき家「ダブルニンニク牛丼」640円すき家「ダブルニンニク牛丼」640円

君も二刀流グルメを食べて、大谷選手のようにMVPを目指そう!

*価格は店内飲食価格(税込)。サイズは並盛です。店舗によって価格が異なったり、取り扱いがない場合があります