『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。今回の"バカレシピ"は、マクドナルドのホットアップルパイを青森県のご当地グルメとして作った、新てりやきバーガー「青森アップルパイ新生姜てりやき」!
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【今回の食材】
・ダブルテリヤキバーガー(モスバーガー) 1個
・ホットアップルパイ(マクドナルド) 1個
・岩下の新生姜(岩下食品) 1本~
・タカラ「焼酎ハイボール」
<岩下の新生姜割り>(宝酒造) 1本 ※お好みで
野島 最近マクドナルドで「大人のご当地てりやき」ってキャンペーンをやってたんだけど、あれいい企画だったよなあ。
助手 ジャンクなてりやきって感じで新鮮だったッスね!
野島 全3種販売されていたんだけど、ほかのご当地てりやきも考えてみたくなるよな。一番作りたいのは、長野県のイナゴのつくだ煮てりやき!
助手 それは見た目でアウト!
野島 ダメか......そしたらホットアップルパイを青森県のご当地グルメってことにして新てりやきを作りますか。たぶん青森産じゃないと思うけど(笑)。
助手 味の想像がつかない!
野島 先日取材でフルーツバーガーを食べたら激ウマだったんで、期待してもらって大丈夫ですよ。それじゃ助手くん、モスバーガーでダブルテリヤキバーガーを買ってきてくれ。
助手 おいっ、マックのてりやきじゃないのかよ!
野島 もちろんマックのてりやきでもいいんですけど、持ち帰るとソースでビタビタになりがちなので撮影には不向き。モスのダブルテリヤキは箱に入れてくれるから形がきれい。映(ば)えさせたいならモス一択なんです。
助手 じゃ今回は仕方ないか。
野島 で、アップルの味を引き立てるために岩下の新生姜のスライスも用意します。ピクルスの感覚で挟みましょう。
助手 見た目もピンクで華やかだ。いい感じに映えてるッス。
野島 続いてパティの間にガツーンとアップルパイを挟み、バーガーの形を整えたら完成!
助手 ブハッ! 見た目が過去最低レベルのバカ! せっかく映えを気にしてたのに、自ら台なしにしてるじゃねえか!!
野島 あとはせっかくだし、ドリンクは岩下の新生姜ハイボールにして、グビッと流し込むのが最高です。むしろハンバーガーがなくてもこれだけで満足!
助手 アンタが酒を飲みたいだけじゃねえか! っていうかこれ、食いにくいけどガチでウマすぎ!! アップルパイのフルーティさとてりやきが完全に融合してるし、パイのザクザク食感も楽しいし、新生姜のほのかな酸味と辛みも絶妙なアクセントになってる。適当なようで完璧な一体感が出てるッス!
野島 ちなみに岩下の新生姜を使わずアップルパイを挟むだけでも十分激ウマ。マックの店舗でも気軽に試せますよ。
助手 そりゃいいや。てりやき以外にも合うハンバーガーもあるんスかね?
野島 Zzzz......。
助手 あっ、岩下の新生姜ハイボールで酔い潰れてやがる!
●野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』