30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しく、ちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第86回のテーマは「クーラーによるのどの痛み」です。
【今週のお悩み】クーラーをつけて寝ているのですが、朝起きると喉がなんだかイガイガ......。暑いなかで寝るのは絶対イヤなのですが、どうしたらいいですか?(38歳・会社員)
最近、咳をしている人をよく見かける気がします! 相談者さんのように夏風邪をひいてしまうとなかなか治らなかったり、咳だけ長引いたりして大変ですよね。
クーラーで喉が痛くなったり夏風邪をひいてしまう主な原因は、「乾燥」「免疫力の低下」の2つ! ここからはそれぞれの対策について解説していきますね。
原因①部屋の空気の乾燥
クーラーによって部屋の空気が乾燥すると、のどの潤いが失われてイガイガの原因に。
のどの粘膜が乾燥した状態でいると、ウイルスや最近が付着して炎症をおこしやすくなるので、適度な湿度を保つことはとっても大切です。
<空気の乾燥を防ぐ3つの方法>
1.加湿器をつける
冬には出していた加湿器を、春夏になるとしまってしまう人が多いですよね。
でも、いくら蒸し暑い夏でもクーラーをつけると部屋の中の空気は乾燥します。
喉が乾燥しやすい夜間だけでも加湿器をつけるようにしましょう。
電気代がどうしても気になる人は、濡れたバスタオルを部屋にかけておくだけでもある程度加湿できますよ♡
2.口呼吸を改善する
朝起きたときにのどが痛かったり口臭が強く感じる人は、口呼吸になっている可能性大! いびきを指摘されたことがある人も口呼吸になっている証拠です。
そんな人には、「鼻呼吸テープ」がおすすめ。口に貼って寝るだけで鼻呼吸に誘導してくれるすぐれもの。ドラッグストアでゲットできます。
3.除湿モードにしない
部屋の湿度を下げて室温を下げる仕組みなので、のどの乾燥を引き起こします。冷房モードにしましょう。
原因②免疫力の低下
クーラーの効きすぎで体が冷えると、自律神経が乱れて免疫力が下がってしまいます。
また、クーラーの風に長時間直接あたっていると体が水分不足に陥り、血流が悪くなってこれも免疫力低下の原因に。
<免疫力低下を防ぐ方法>
風が直接あたるのを防ぎましょう! 風向を調整したり、可能なら隣の部屋のクーラーをつけて、サーキュレーターや扇風機でゆるやかに寝室に冷たい空気を送り込む方法がオススメです。
夏でもタオルケットなど1枚かけて寝てくださいね。寒くて起きてしまい、睡眠の質が下がることでも自律神経は乱れてしまいます。
以上の対策を講じても喉の違和感がとれない人は、エアコン内部でカビが繁殖している可能性があります......!
フィルターのこまめな洗浄はもちろん、「何年も掃除してない......」という人は業者に依頼してすみずみまでクリーニングしてもらいましょう。
<今週の教訓>部屋の乾燥&クーラーの効きすぎを徹底的に避けるべし! 風邪知らずの楽しい夏にしましょ♡
●福井セリナ(ふくい・せりな)
1994年5月23日生まれ 新潟県出身
○慶應大学薬学部卒で現役薬剤師のタレント。都内の調剤薬局に勤務しながら、タレント活動やコラム執筆などマルチに活動している。文化放送『カラフルブーケ』パーソナリティーを務める。漢方薬局「太陽堂」アンバサダー
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