30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しくちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第87回のテーマは「性機能の衰え」です。

【今週のお悩み】40代に入り、男性機能の衰えを感じています。若い頃のように性欲が湧かないし、そういう気分になったとしても勃ちがイマイチだったりて、なんだか落ち込みます......(41歳・会社員)

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男性の性機能をコントロールしているのは、なんといっても「テストステロン」! 聞いたことがある人も多いと思いますが、"男性ホルモン"のことです。

このテストステロンのほとんどが精巣(睾丸)で作られているというのは想像しやすいですが、実際に「体中にテストステロンを巡らせなさい!」と指令を出しているのはどこだと思いますか?

答えは、脳です。体がいくら丈夫で健康でも、脳が疲れていたら正しく指令が出せず、テストステロンがうまく働かず、性欲も減退してしまいます。

「亜鉛などのサプリを試してみたけど効果がない」という人は、脳に原因があるかもしれません。精神面からきている場合はカウンセリングが効くことも多いんですよ。

自律神経が乱れてしまうので、体を冷やしすぎないように♡自律神経が乱れてしまうので、体を冷やしすぎないように♡

■テストステロンと睡眠の関係

さて、このテストステロン、明け方から午前中にかけて分泌が一番活発になることがわかっています。いわゆる"朝だち"もこれが理由。

そしてテストステロンを増やす一番の鍵となるのが、この前段階にある「質の高い睡眠」です。

十分に深い睡眠は成長ホルモンといって体の疲労回復には欠かせないホルモンを分泌させてくれます。それにより、脳の疲れが癒され、テストステロンがきちんと作られるようになるんです。

■睡眠の質を高める3つのポイント

1.寝落ちは厳禁
「気づいたら眠りに落ちていた」という、いわゆる"寝落ち"って、なんだか気持ちよさそうな響きですが、しっかり準備して就寝したときに比べて眠りが浅くなることが分かっています。

ゆっくりお風呂に入り、パジャマを着て、ベッドに入る1時間前にはスマホをオフにして、心身を休め、リラックスできる環境をととのえましょう。

2.寝具にこだわる
心地よいと感じる寝巻きや寝具を選ぶことも大切! 暑い夏には通気性のよいパジャマや寝具で寝苦しい夜を乗り越えましょう。パンツ一丁なんて絶対にNGです。

3.睡眠2時間前までに食事を終わらせる
寝る直前に食べると消化にエネルギーが使われて眠りが浅くなってしまいます。

寝酒を習慣にしている人は多いですが、これは交感神経を刺激して睡眠の質を下げてしまうので避けましょう。

本当は寝る3時間前から何も食べないのが理想ですが、無理してストレスをためるのはもっと良くないので、まずは「就寝前2時間は食べない」を意識してみましょう。

<今週の教訓>テストステロンを正しくめぐらせて"男の朝"を迎えるために、睡眠の質を高めて♡


●福井セリナ(ふくい・せりな)

1994年5月23日生まれ 新潟県出身
○慶應大学薬学部卒で現役薬剤師のタレント。都内の調剤薬局に勤務しながら、タレント活動やコラム執筆などマルチに活動している。文化放送『カラフルブーケ』パーソナリティーを務める。漢方薬局「太陽堂」アンバサダー
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