熱帯夜のハンモックも真似できるかも 熱帯夜のハンモックも真似できるかも
「10年に一度の猛暑」といわれる今年の夏。全国各地で40℃に近い高温が観測され、今も厳しい残暑が続いている。しかし、暑いのは日本だけではない。今年は世界的に「観測史上最も暑い」といわれており、そもそも世界には最高気温が40℃台後半、時には50℃を超える国も多い。そんな超猛暑国に暮らす皆さんに、その国ならではの暑さ対策の数々を聞いてみた!【「40℃超え」の国々に学ぶ、猛暑生存戦略・ボリビア】

■ハンモックとオレンジ

日本の夏は「蒸し暑さ」が特徴だが、アマゾンも負けてはいない。ボリビアのアマゾン入り口に位置する村、ルレナバケに住むNatsumiさんは、アマゾン独特の暑さについて語る。

「私が住んでいるルレナバケは年中暑いです。1年間の平均気温が30℃程度。暑いときには40℃くらいになります。暑さの質でいうと、10月から2月が夏なんですが、その季節は雨季でもあるので、湿度が高くてとにかく蒸し暑い。南半球なので、今は冬なんですが、それでもだいたい25℃くらいはあります」

アマゾンでは、そもそも家の構造から日本とはまったく違うとのこと。

「町にある家のほとんどにエアコンがないので、家の中の風通しをよくする必要があるんです。なので窓ガラスもありません。窓は網戸だけで、常に風が通るようになっていて、天井も日本の家に比べて高いので、家の中の空気がずっと入れ替わっているような状態です」

また、ほとんどの家にハンモックがあるそうだ。

「暑いときは家族で取り合いになることもしばしば。だいたい風通しのいい所に置いてあるので、昼はハンモックに揺られて過ごしたり、夜も熱帯夜で寝つけないときはベッドより涼しいハンモックで寝ることもよくあります」

アマゾンと聞いて思い浮かべるのは、熱帯雨林とそこに実る豊富なフルーツたち。実際に現地では暑い日にオレンジなどのジュースをよく飲むという。ただ、飲み方が少し変わっているそうだ。

「ナイフでオレンジの皮の表面(オレンジ色の部分だけ)をそいで、白い皮だけの状態にするんです。その状態で、てっぺんに穴を開けて、口を穴にあてながら、手で果実を搾りながら飲む(吸う)ことが多いです。実際に、町では皮の表面だけをそいだ状態のオレンジが10個100円くらいで売られてたりします」

日本の夏をエアコンなしで乗り切るのは至難の業に思えるが、オレンジなら入手しやすいだろう。