ヘジャーブをまとう女性と、ディスダーシャを身につける男性。灼熱の中東諸国ではよく見られる服装ヘジャーブをまとう女性と、ディスダーシャを身につける男性。灼熱の中東諸国ではよく見られる服装
「10年に一度の猛暑」といわれる今年の夏。全国各地で40℃に近い高温が観測され、今も厳しい残暑が続いている。しかし、暑いのは日本だけではない。今年は世界的に「観測史上最も暑い」といわれており、そもそも世界には最高気温が40℃台後半、時には50℃を超える国も多い。そんな超猛暑国に暮らす皆さんに、その国ならではの暑さ対策の数々を聞いてみた!【「40℃超え」の国々に学ぶ、猛暑生存戦略・クウェート】

■暑いときに働かせるのは犯罪!?

6~8月の夏季には最高気温が50℃を超える日もある、世界屈指の猛暑国クウェート。首都クウェート市に暮らす砂漠さん(ニックネーム)が現地の厳しい暑さについて教えてくれた。

「半袖で外を歩くと皮膚がピリピリして赤くなるほど日差しが強く、日陰でも気温は50℃になりますね。そのため、すべての商業施設が常にエアコンを使用しています」

そんな灼熱のクウェートで、人々はどのように暑さを和らげているのだろうか。砂漠さんは服装が理にかなっていると語る。

「まず、宗教的理由で長袖を着ている人が多いです。現地のムスリム女性は『ヘジャーブ』というスカーフで髪を覆い、肌を見せない長袖の服装で外出します。また、男性が着る『ディスダーシャ』という服はゆとりのあるデザインで、夏の色は白のみ。空気が通りやすい軽い素材で作られています」

インドと同じく、通気性のよい衣服がキモのようだ。

また、どの国にも建築現場や工事現場など、屋外で働く人々は多いが、そうした人を猛暑から守る法律もある。

「6月から8月まで、午前11時から午後4時までの時間帯に野外で労働者を働かせることを禁止する法律があります。猛暑から労働者を守ることを目的としていますが、仕事の時間を短縮するという意味ではなく、時間をずらして涼しい時間に仕事をするという意味なので、逆に朝早くから働く人をよく見かけますね」

日本でも、屋外で働く人が熱中症になってしまうことは多い。クウェートに倣って法律が作られれば、ダメージは間違いなく減るだろう。

さらに、クウェートでは太陽光の熱だけで目玉焼きができるという噂を聞いて、実際に挑戦してみたそうだ。

「外に放置しておいたフライパンに卵を割って入れたところ、即座に目玉焼きができました。フライパンは日中の屋外に10分も置いておけば十分熱くなりますね」

世界は広く、そして暑い......。われわれも負けずに残暑を乗り切っていこう。