30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しくちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第90回のテーマは「午後の眠気」です。

【今週のお悩み】ランチを食べ終え、さぁ仕事するか~とパソコンに向かって少し経つと、猛烈な眠気に襲われます。全然仕事がはかどらないので、なんとかしたい!(37歳・会社員)

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わかります! 昼食のあとって急激に睡魔に襲われますよね。

会議中にウトウトしてしまったり、仕事のパフォーマンスが極端に落ちてしまったりするので、これがかなり困りもの......。

■午後に眠くなる人がやっている"NG習慣"

実は、そんな悩みを持つ人に共通する「NG習慣」が主に3つあるんです。これらをやめるようにすると、午後の眠気が改善していくはずですよ。

1.昼食が炭水化物だらけ

炭水化物たっぷりのガッツリメニューは血糖値の急上昇・急降下を引き起こすって聞いたことありませんか?

炭水化物で上がった血糖値を下げるために、インスリンというホルモンがたくさん分泌されます。そうすると、今度は反動で低血糖状態になり、急激な眠気や倦怠感に襲われてしまうんです。

牛丼やカレー、ラーメンなど栄養素が偏ったメニューは避け、炭水化物を抑えつつバランスの良い食事を心がけましょう! お腹いっぱいになりすぎると消化にエネルギーが使われてしまうので、腹八分目も意識してみてくださいね♡

2.睡眠時間が6時間以下

毎日の平均睡眠時間が6時間にも満たない人は、単に睡眠不足で日中眠くなってしまっていることも。

6時間以上、毎日同じ時間帯に睡眠をとるようにしましょう。質の良い睡眠のためには、ゆっくり湯船に浸かり、体をリラックスモードに切り替えること! そして、ベッドに入ったらスマホをオフにしましょう。

3.飲み会が週3回以上

飲み会の翌朝「なんだか寝た気がしないなぁ」と感じること、ありませんか? お酒を飲むと、血中アルコール濃度の変化や利尿作用で途中で起きてしまう可能性が高まるなど、睡眠の質も量も悪くなってしまうんです。

肝臓の働きがアルコールの代謝に使われてしまうので、疲れを翌日に持ち越してしまうことも多くなるでしょう。

きちんとお酒を代謝して体を回復させる期間をもうけるためにも、最低でも3日はあけるようにしたほうがいいと思います。

■思わぬ病気が隠れていることも......

十分な睡眠をとっているにもかかわらず日中に強烈な眠気に襲われたり、普通では考えられないような場面で居眠りしてしまう場合は、もしかしたらこれらの病気が隠れているかもしれません。

・ナルコレプシー...突然、発作的に眠ってしまう睡眠障害。食事の最中や作業中、運転中などにも強烈な眠気に襲われるので、事故の危険もある

・うつ病...初期症状として過眠や不眠、倦怠感がおこる人も少なくありません

<今週の教訓>午後の眠気を回避するには、まず睡眠・食事・飲酒を見直そう!




●福井セリナ(ふくい・せりな)

1994年5月23日生まれ 新潟県出身
○慶應大学薬学部卒で現役薬剤師のタレント。都内の調剤薬局に勤務しながら、タレント活動やコラム執筆などマルチに活動している。文化放送『カラフルブーケ』パーソナリティーを務める。漢方薬局「太陽堂」アンバサダー
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