30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しくちょっぴりSな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します! 第92回のテーマは「感染症にかからないためにできること」です。
【今週のお悩み】季節外れのインフルエンザにかかる人が増えているとニュースで見ました。免疫をアップするためにできることって何がありますか? なるべく手軽なものでお願いします!(会社員・43歳)
例年12月から3月ごろが流行期であるはずのインフルエンザの感染者数が、9月に入り急増しているそうです。
感染者は10代以下が多いようで、小学校や中学校の学級閉鎖が相次いでいます。とくにお子さんをお持ちの方は心配している人も多いのではないでしょうか。
コロナとの同時流行とも言われていて、2つのウイルスにダブルで感染してしまう人もいるんだとか......。
できることなら、どちらにも感染せずにこの流行期を乗り越えたいですよね。そこで今回は、「朝、家を出る前にできる免疫アップ習慣」を3つ紹介します。
①起床したら1杯の白湯を飲む
内臓の温度が1℃上昇すると、免疫力が約30%上がると言われています。
血流が良くなると栄養を体の必要なところにしっかり届けることができ、血中の免疫細胞の働きが高まるためです。
②フルーツを食べる
ここ最近、免疫対策にビタミンが注目されているんです。果物が美味しい季節ですし、ビタミンを豊富に含んだフルーツを朝食に取り入れてみましょう!
・ビタミンA→粘膜の免疫力を強化して、細菌やウイルスの侵入を防いでくれます。(みかん、柿など)
・ビタミンC→体に入ってきた病原菌と戦う白血球の働きを助けてくれるし、抗炎症作用、アンチエイジング作用もあっていいことづくめ! (柑橘系、キウイ、いちごなど)
・ビタミンB→Aと同じく、粘膜の免疫を強化してくれます。脂質代謝も助けてくれるので油っぽいものを食べがちな人にも! (キウイ、パイナップル、バナナなど)
なぜ朝に食べると良いかというと、フルーツには果糖が多く含まれるから。夜に食べると太りやすくなるというデメリットがあるんです。
また、フルーツでにはほとんど含まれませんが「ビタミンD」も免疫と深い関係が。体内の免疫システムを正常に保つ働きをしてくれるんです。お魚やきのこ類に多く含まれるので、食事に取り入てみましょう。
③お水をカバンに入れて出かける
口の中や喉を常に十分に潤わせておくことで、病原菌が体に侵入するのを防ぐことができます。
「1日何リットル飲む」ではなく、こまめに水分を摂ることが大切なので、お水をマイボトルに入れるなどして携帯するようにしましょう。
<今週の教訓>朝のちょっとした習慣で免疫アップ!ウイルスに負けない体に
●福井セリナ(ふくい・せりな)
1994年5月23日生まれ 新潟県出身
○慶應大学薬学部卒で現役薬剤師のタレント。都内の調剤薬局に勤務しながら、タレント活動やコラム執筆などマルチに活動している。文化放送『カラフルブーケ』パーソナリティーを務める。漢方薬局「太陽堂」アンバサダー
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