「元気が出ない」「風邪かも？」には漢方を！ おうちに常備したい漢方薬３種を薬剤師が解説【健康サディスティック♡】

30代、40代、50代......。少しずつたるみ、衰えていく体に戦々恐々とする日々。そんな後ろ向きな毎日を打破するべく、日本一美しくちょっぴりＳな現役薬剤師・福井セリナが、あなたの体のお悩みを解決します！　第97回のテーマは「常備したい漢方」です。

【今週のお悩み】季節の変わり目でなんとなく疲れが出ているな?と感じています。近頃は漢方が気になっているのですが、何を買ったらいいかわかりません！　「まずはコレ！」というのがあれば教えて下さい（会社員・44歳）

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わかります！　季節の変わり目だったり、いろんなことで頑張っているときってドッと疲れがでたり、体調を崩したりしがちですよね。

■漢方と西洋薬の違いは？

西洋薬をおうちの救急箱に常備している人は少なくないと思います。

西洋薬はいわば「病気の原因となるところに局所的にフルアタックしてくれるお薬」。「この腹痛をどうにかしたい！」「熱を下げたい！」といったときに効果があります。

一方で、病院に行くほどではない「なんとなく疲れが取れないな?」「あ、もしかして風邪引いた......？」といったときにおすすめなのが漢方です。

「多くの天然成分を混ぜ合わせて、優しく、かつ複合的な効果を狙うお薬」だと思っておいてもらえたらいいと思います。

そこで今回は、都内の漢方専門薬局でも働いている私が、漢方ビギナーのみなさんにぜひ「おうちに常備」してみてほしい漢方を３つ紹介します！

常備したい漢方①補中益気湯（ほちゅうえっきとう）

「元気がでない」「疲れて何もしたくない」「食欲がわかない」といった時にはこちら。

漢方の世界では「元気がない」＝「胃腸が弱っている」という考え方をします。この漢方はいわゆる"滋養強壮"に良いお薬で、エネルギーの源となる胃腸の働きを助けてくれます。

常備したい漢方②葛根湯（かっこんとう）

悪寒や喉の違和感など、「風邪引いたかな？」思ったら早めにこちらを。体を内側から温めて、風邪を治してくれます。

私も「あれ？」と思ったらとにかくすぐ飲むようにしていますが、おかげさまでもう10年以上、風邪で病院に行っていません。

顆粒もありますが、栄養ドリンクのようにビンに入っている液体タイプのほうが吸収が早いと言われています。お水もなしで飲めるのもいいですよね。

常備したい漢方③ヨクイニン

お肌の調子が悪い時に。

ハトムギを使った生薬で、体の水分バランスを整えたりお肌のターンオーバーを促す作用があり、毛穴のつまりや肌荒れ、イボなどに効果があります。

「毎日のスキンケアとか面倒臭い！」という人はとりあえずこちらを試してみてもいいと思いますよ！

もちろん、バランスのとれた普段の食事も大切ですよ♡

■薬剤師さんに相談すると安心

飲み方（用法・用量など）は、それぞれお薬についてくる添付文書を確認してくださいね。

持病があったりして今飲んでいるお薬がある人は、飲み合わせによって副作用が大きく出てしまうことがあります。必ず薬剤師さんに伝えて相談したうえで飲み始めましょう。

他のお薬を飲んでいない人も、薬剤師さんに相談して体質に合ったものを選ぶとさらに安心です。

＜今週の教訓＞漢方は「病院に行くほどではない」症状におすすめ。おうちの救急箱に仲間入りを

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