今年の一枚! 岡山機関区にて、新旧の電気機関車と 今年の一枚! 岡山機関区にて、新旧の電気機関車と
『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は、前回に引き続き、2023年の「市川的ベストバイ」について語る。

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「市川的ベストバイ2023」パート2。といっても、先週はジャパニーズクラフトジンの話だけで終わってしまったので、今回はちょこちょこと、いろいろ紹介していきます。

まずは食品部門から、地味だけどハマった広島県の上田昆布の「とろべ~」というお菓子。近所のスーパーで見つけて、予想をはるかに超えるおいしさに衝撃を受けました。見た目はよくある昆布系のお菓子なんだけど、極薄。食感が独特で、口に入れてすぐ噛むとパリパリ。すぐ噛まずに、少し風味を味わってから噛むとトロトロ。口どけがよく、独特なぬめりがたまりません。硬すぎずやわらかすぎず、塩分控えめで甘すぎない、絶妙なお菓子です。

同じお菓子ですと、岐阜県の会社「marl(マール)」の「ほおばるクッキー」も。こちらはサクサク系ではなくやわらかいチューイなタイプのクッキー。もっちりしっとりしながらも、口の中で溶ける感じもあって、アメリカのソフトクッキーとはまた違う新食感です。

バターやショートニング、重曹を使ってないので、全然重くないのも特徴。バターの代わりに使ってるのは愛知県産の太白ごま油。ほかの素材も岐阜と愛知のものを使用しており、「いちじく&ショコラ」や「塩バニラ&マカダミアナッツ」など、珍しい組み合わせや味わいが楽しめます。私は特に「マーブルチョコレート」「ココナッツミルク&チョコチップ」「オーツ麦とレーズン」がヒットですね。

さらに、パッケージがかわいい! 大判のクッキーがひとつひとつカラフルな包装紙に包まれていて、贈り物や差し入れにピッタリ。全国どこからでも取り寄せられるので、手土産の定番になりそうです。

続いては家グッズ部門から、東京ゲームショウで事前予約して入手した「ゲーミング着る毛布 ダメ着4Gネクスト」。こちらはハイスペックなフルカバー着る毛布「ダメ着」シリーズの4年ぶりの改良版だそうで、1秒でもゲームから離れたくない人のための工夫がたくさん施されています。

私はゲームをほとんどしないけど、寒がり+一歩もソファから動きたくない人にも最適だと予想して入手しました。見た目は足先から頭のてっぺんまで隠れるモコモコのツナギで、かゆい所に手が届くこだわりや機能が満載。

特に気に入ってるのは、指先の覆われ方が細かく調整できる「可変ミトン」。手がすっぽり隠れる「ミトンモード」、親指だけ出る「スマホモード」、手の甲に固定ができる「ガントレットモード」、手を全部出す「マルチモード」があり、さらに手首の部分にはフィット感を調整できるアジャスターまであります。

足元の「フリーフットシステム6.0」によって足も自由に出し入れできるし(足先のボア素材もうれしい)、着たままトイレに行ける夢のファスナーも絶妙だし、ポッケも大きくて便利。ヘッドホンをしたままかぶれるフードなど、ゲームをしないといらないような機能も、寒がりな私には最高。年末年始は一段とゴロゴロがはかどりそうです。

相変わらず食欲と睡眠欲に屈した2023年。年女らしからぬ、ゆっくりゆったりな一年でした。来年から頑張る! 2024年もよろしくお願いします。

●市川紗椰
1987年2月14日生まれ。米デトロイト育ち。父はアメリカ人、母は日本人。モデルとして活動するほか、テレビやラジオにも出演。著書『鉄道について話した。』が好評発売中。2023年の抱負「断捨離」は来年に持ち越し。公式Instagram【@sayaichikawa.official】

『市川紗椰のライクの森』は毎週金曜日更新!