北欧スウェーデンでも一般的な花粉症 北欧スウェーデンでも一般的な花粉症

今年も花粉の季節が到来! 日本の「国民病」ともいわれる花粉症だが、実は海外にも存在するのをご存じだろうか。

事実、日本でおなじみのスギ、そしてイネとブタクサによる花粉症は「世界三大花粉症」とも呼ばれており、さらに多くの花粉症が存在する。花粉症のある外国で暮らす人々に当地の花粉症対策を聞いた!【世界と日本の「花粉症」最前線⑤】

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■○○○を飲むと発症!?(スウェーデン)

北欧スウェーデンでも、花粉症は一般的だと現地在住のYokoさんは語る。

「私はこちらではシラカバの花粉症ですが、スウェーデンにはほかにもハンノキ、ハシバミなどの落葉樹、イネ科の植物などからもさまざまな花粉が飛んでいるようです。

アレルギーを持っている人はたくさんおり、みんな自分のアレルギーが何によるものかよく把握しています。テレビで花粉の話が出ることもありますし、『pollen(花粉)のアレルギー』と表現することもよくあるので、一般的にも認知されていると思います」

花粉症の原因について、ある噂話も耳にするという。

「ミルクをたくさん飲んでいると10年くらいで花粉症になるという話はよく聞きます(笑)。スウェーデンはミルクの消費量が多いんですが、それが理由であると。

あくまで噂話ですが、実際に私もこちらに移住して10年ほどで花粉症になり、日本人の友人もだいたい10年経過したタイミングで花粉症になっている人が複数いますね」

牛乳が花粉症を引き起こすとは、予想外の仮説だが、日本では医学的根拠はないとされている。北欧の花粉症対策はどうだろう。

「花粉症の治療は日本とさほど変わらず、市販薬を飲んだり、医師に薬を処方してもらったりします。花粉対策としては、私はマスクをよく着用するんですが、国中でマスクをしているのは私だけなんじゃないかと思うくらい、スウェーデン人はマスクをしません(笑)。

欧米人は人を見分けるときに口元を見ることが多く、隠れていると不信感を持たれるという話を聞いたことがあります。これが本当かはわかりませんが、少なくともマスクをしている人がほとんどいないのは確かです」

治療は似ていても、文化は異なる。やはり花粉事情は国それぞれのようだ。