携帯用洋服クリーナーがあれば、このコの毛がついても大丈夫 携帯用洋服クリーナーがあれば、このコの毛がついても大丈夫

『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は、市川紗椰が最近買ったお気に入り商品を紹介。

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2025年もあっという間に約1ヵ月。昨年のうちに、2024年に買って良かったものを紹介するつもりが、『NHKのど自慢』の神回と、「河内晩柑(かわちばんかん)」というミカンの品種の話で終わってしまいました。そこで、2025年も引き続き買いたいものや、最近出合ったお気に入り商品をご紹介したいと思います。

まずは、まだまだ必須な季節が続く防寒グッズをひとつ。充電式や電子レンジで温めるタイプなど、カイロの進化が目立ちます。個人的にヒットしたのは、レックの「温めぐり 極暖かけぽか」。

こちらは首にかける細長い形の使い捨てカイロです。袋から出したら中の粉末が勝手に温かくなる、昔ながらの仕組みのカイロだけど、幅2.5㎝×長さ50㎝の新発想な形が絶妙。

首から垂らすと、首筋と胸部にちょうどフィットする形状で、首回りと心臓辺りがぽかぽか。最初は、「こんなに細いのに意味ある?」と思ったけど、うまくフィットする上、両面から熱を発するのでとにかく温かいです。

粉末が片寄らない作りになっているからズレないし、軽くて疲れないのも素晴らしい。服の下に着けても目立たないし、色も黒だから見えても気にならないので、アウトドアやイベント、屋外の作業にぜひ。普通の薬局などで売っている、気の利いた商品です。

続いては、昔からあるけどやっと魅力に目覚めた、携帯用洋服クリーナー。「リントブラシ」とも呼ばれる、ホコリやゴミを衣類から取り除くためのもので、毛羽の立ったモケットみたいな生地がついたブラシのことです。「お父さんがスーツを手入れするときに使うイメージのあれ」と言うとわかりやすいですかね?

それの小さな折り畳みタイプを100円ショップで大量に購入し、各アウター、バッグのポッケに忍ばせました。こうやって書くと大したことないけど、ふとしたときにコートについたゴミや抜け毛(自分のもお犬さまのも)が取れて、冬の身だしなみに自信が持てます。

ゴミ取りだけでなく、繊維の目を整えると驚くほど服の印象が変わるので、かなり重宝してます。ミニサイズのコロコロよりもかさばらないから、いつでもこっそり持ち歩いてます。

最後は、自然派のスキンケア&ライフスタイルブランドアスレティアの「リフレッシング デオドラントミスト」。通常の制汗剤と違って、汗を抑えるのではなく、汗の中の菌に働きかけて殺菌・防臭してくれる優れものです。

さらっとした清涼感のあるミストを脇や背中などにスプレーするだけで(しかも白残りしないから服を着た後でも大丈夫)、長時間におわないし爽快。これまでは、できるだけ汗を止めたかったけど、何をしても結局は汗をかく上、汗は体温をコントロールするための重要な機能だから、抑えすぎても不快。

それがこのミストだと、汗はそのままで、においだけ抑えるから不思議と安心するし、全身にスプレーしても気持ち悪くない。男性も女性も使える香りとパッケージデザインなので、男性もぜひお試しを。たくさん汗をかきたいジムやサウナにもオススメです。

と、生活感ダダ漏れなベストバイ紹介でした。

●市川紗椰
1987年2月14日生まれ。米デトロイト育ち。父はアメリカ人、母は日本人。モデルとして活動するほか、テレビやラジオにも出演。著書『鉄道について話した。』が好評発売中。今探してるのは、ちゃんとしたスピーカー。公式Instagram【@sayaichikawa.official】

『市川紗椰のライクの森』は毎週金曜日更新!