総合部門でグランプリのトロフィーを手にする吉高寧々

日本最大のAVの祭典『AV OPEN』の表彰式が今年も華々しく開催された。

東京・ディファ有明にて3日間続いたAVファン感謝祭『Japan Adult Expo』の2日目、11月16日に同ステージにて結果が発表。2017年に最もユーザーの支持を得た作品を称えるイベントに多くのファン・女優・制作関係者らが沸いた。

今年の作品エントリー数は、過去に5回開催されたAV OPEN史上でなんと最大。AVメーカー88社・90作品、VRでは49もの作品が参加し、セル・配信・レンタル作品の売り上げ結果と人気投票により、ジャンル別にユーザーの1票を奪い合う形だ。

そんな中、総合グランプリ作品に輝いたのは『新人NO.1STYLE グラビアアイドル吉高寧々AV解禁』(S1)。9月にデビューしたばかりのAV女優・吉高寧々(よしたか・ねね、21)が「ジャンル部門・女優賞」「ファン投票部門・作品賞」、そして「総合部門」で各部門第1位に輝き、見事に3冠を達成!

そこで授賞式後、本人に話を伺うことができた。

―授賞式ではしっかりとスピーチされていた吉高さんですが、打ち上げでは「大号泣」されたとか。

吉高 普段、割と泣いてしまう性格なんです(笑)。当日はもし賞をもらったとしても、表彰式では絶対に泣かないと決めていて。

―それはまたどうして?

吉高 賞は私ひとりで獲ったものではなくて、スタッフの皆さんが下で支えてくれていたおかげなので…。私はお神輿(みこし)に乗せてもらっている感覚で、表彰式ではファンの方たちを含め、姿が見えない皆さんに感謝の気持ちを伝えることがしたくて。観客席でスタッフさんやファンの方を見つけて、みんなに「ありがとうの気持ちが届いてほしいな」と思いながら話していました。

―でも打ち上げの席では思わずほろりと。

吉高 表彰式があった夜にS1のスタッフ全員が集まってくれて、サプライズでお祝いをしてくれたんです。私の知らないところで計画して準備して下さって。本当に皆さんに支えてもらっているんだと思ったら、涙が止まりませんでした。

―授賞式ではどんなことが印象に残っていますか?

吉高 式が始まる前、とても緊張していたんです。すると隣にいた希崎ジェシカさんが笑顔で話しかけて下さって、それで気持ちがほぐれました。希崎さんがTVや映画に出て活躍していらっしゃるのを見ていたので、憧れの女優さんに会えた上に優しくしてくださって感激でした。

首元に1位のクリスタルメダルを下げつつ、明るくスピーチ

デビュー作の思い出のシーン

―受賞されたデビュー作『新人NO.1STYLE グラビアアイドル吉高寧々AV解禁』の思い出のシーンは?

吉高 初めて服を脱ぐところですね(照)。グラビアの撮影で水着になったことはあったけど、恥ずかしさと緊張が全然違くて。脱ぐまでになかなか時間がかかっちゃいました。

―今後、AVの世界で挑戦してみたいことは。

吉高 やってみたいことは、ドラマのような演技もの。シチュエーションになりきってみたい。私が責める役をやってみたいです。

―責め役にも意欲的とは! 楽しみにしています!

圧倒的な美貌にも決してあぐらをかかず、裏方スタッフを気遣う謙虚な姿勢。透明感のある瞳には強い意志も感じられ、不思議な魅力を持つ女優だ。12月20日にはAV女優になってから初めてのソロ写真集も発売予定。今、一番目が離せない女優に違いない。

今年のAV OPENでは、DVDジャケットのデザインで競う「ベストパッケージ賞」と、VR作品で競う「VR-1グランプリ」も新設。日本におけるVRアダルトの発展は国内外からの注目も大きく、Japan Adult Expoと合わせて米国、香港、韓国など海外メディア勢の取材も目立った。

中国人や台湾人の観客の一部には、日本のAVニュースはPV(ページビュー)が稼げるとあって、AV OPENの結果をブログに即時アップするブロガーも。日本最大のAVの祭典は、映像技術の発展と女優人気と相まって、さらに熱を帯びたイベントとなっていた。

(取材/週プレNEWS編集部 撮影/石川真魚)