「ちくしょう、労働のせいで本が読めない!」――働く全読書人の心情を代弁するようなパンチラインである。こんな熱い一節から始まるのが、文芸評論家の三宅香帆さんの新刊『なぜ働いていると本が読めなくなるのか...