歴史の分岐点となる大きな波に揺り動かされそうな今年、未来を託せる政治家は… 歴史の分岐点となる大きな波に揺り動かされそうな今年、未来を託せる政治家は…

昨年末、『週刊プレイボーイ』本誌の読者アンケートで「応援する政治家」「嫌いな政治家」を上げてもらったところ、490人から回答が寄せられた。

その結果は「応援する政治家」の1位が197票と断トツで小泉進次郎(自民)、2位がだれもいない(116票)、3位に100票で橋下徹(おおさか維新)となった。

一方、「嫌いな政治家」では1位が163票の安倍晋三(自民)、2位に129票で山本太郎(生活)、3位に123票で麻生太郎(自民)というものだった。

母体となる絶対数に加え、もちろん週プレ読者層ゆえの偏りも考慮すべきだが、このアンケート順位を見て、「小泉進次郎氏の突出ぶりは際立っている」とうなるのは政治評論家の有馬晴海氏だ。

「こうした好悪を問うアンケートでは、上位にランクインする人ほど『好き』と『嫌い』の比率が同じくらいになる。名前が浸透し、みんなが注目しているからこそ好悪の評価も拮抗(きっこう)するのです。

ところが、進次郎氏は『応援する』が全体の40.2%に対し、『嫌い』はわずか4.3%。これはすごい。嫌な部分が有権者にはほとんど見えていないということで、多くの国民が未来の総理と期待しているともいえる」

ただ、小泉氏はまだ34歳で政治キャリアも浅い。余程のことがなければ総理に就任するとしても現実的には10年先の話か…? そこで有馬氏が着目するのが「応援する」で5位に入った石破茂氏(83票、16.9%)だ。

「進次郎氏同様、『応援する』に比べて『嫌い』(7.8%)の回答が少ない。石破さんは3年前の自民党総裁選で安倍首相を抑えて地方票の半分以上を獲得した実績もあります。

もし、安倍総理が病気などで1、2年後に退陣するようなことがあれば、後継総理は石破で決まりというのが自民党内の声。残念ですが、進次郎氏が総理になるにはまだ若すぎる。このアンケートはそうした自民党内の声を裏付けていますね」

他にも、政界引退を表明した身でありながら相変わらずの破壊力で「応援したい」3位、「嫌い」5位に食い込んだ橋下徹氏(おおさか維新)、国民連合政府構想で気を吐き、「応援したい」7位、「嫌い」12位に入っている志位和夫氏(共産)など、注目すべき政治家も上位ランク入りしているが…。

つまり、未来の総理の大本命は進次郎氏だが、その間をつなぐのが石破氏ということか。もちろん、それまで天下泰平といくとも思えず、乱世となれば…。「だれもいない」が2位というのも、最も不確定要素を孕(はら)んでいる要因と言える?

(取材/週プレNEWS編集部)