過激な発言が問題視され、アメリカでは“反トランプ運動”まで巻き起こっているが… 過激な発言が問題視され、アメリカでは“反トランプ運動”まで巻き起こっているが…

アメリカ大統領選に向けた候補者選びの中で、共和党のドナルド・トランプ氏が未だに健闘し一躍、本命に浮上してきた。

最大の山場である「スーパー・チューズデー」でもリードを崩さず、独走状態が続いているのだ。

反発や危惧も大きく、「イスラム教徒をアメリカに入れない」「メキシコとの国境に『万里の長城』を築く」などの過激な発言が問題視され、アメリカでは“反トランプ運動”まで巻き起こっているが、『週刊プレイボーイ』本誌で対談コラム「帰ってきた!なんかヘンだよね」を連載中の“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人ひろゆき氏は、意外な反応を示した。

特に、ひろゆき氏がトランプ氏を「すごい人」と次のように高く評価しているのだ。

「僕はトランプさんはすごく頭のいい人だと思いますよ。普通、成功者になるとプライドとかも出てきて、アホだと思われたくなくなりますよね。世間のあまり頭の良くない人たちが喜ぶようなことを言い続けるという恥ずかしい思いをしてまで、何かを成し遂げる必要がなくなるからですが、彼はなんか愚直にやってますよ。

この方法だと多くの支持者を集められるんですが、頭ではわかっていても実行できた人って少ないですよね。だけど彼は違った。背景にはTV出演とかがあると思うんです」

実際、トランプ氏はアメリカのビジネス版リアリティ番組『アプレンティス』に“名経営者”として出演し、視聴者の思いを代弁したような言動で人気者になった。そうした経験から、「TVに出ることで魅せるための演技力が自然に培われたし、世間やメディアがどうすれば喜ぶかを学習したんでしょう」とひろゆき氏は分析する。

さらに、「トランプさんは性格とか髪型がヘンだったりしますけど、能力は間違いなく高いですよ。知識と頭の回転の速さ、演技力と実績があるってのは相当です。なので、経営者としても演者としても論者としても、あれだけすごい人を『ヘンな人』くらいにしか評価できない世間こそ、ヘンだと思いますけどね」とも指摘。

これに堀江氏も「まあ、考えてみれば元大統領のロナルド・レーガンも初めの頃は『役者が大統領になって大丈夫?』って言われてたし」とうなずく。周知の通り、そんなレーガンも今では優秀な大統領だったと評価されている。

だから、数々の過激な発言にもかかわらず、「トランプも案外ちゃんとした政策をする可能性もあるんじゃないか」とひろゆき氏は見ているという。

しかも、アメリカは日本と違い、「大統領になったら頭の良くない人の支持とかいらないのがいいですよね。日本みたいにマスコミの発表する内閣支持率で政府が一喜一憂しないので、政権運営にムダな労力が必要ない」とも言う。

平和な日本と違って新しいリーダーを求めている?

これに関連して堀江氏が、「今回の大統領候補選を見てて思うのは、日本にはトランプみたいな候補があんまりいないってことだよね」と水を向けると…。

「でも元首相の小泉純一郎さんは、そのパターンに近かったんじゃないですか? 今じゃ普通に受け入れられてますけど、郵政民営化とか当時は『おかしなこと言ってるな』って状況でしたし。僕が毎回投票していた又吉イエスさんくらいの人材が出てこないと面白くないですね。

日本の政治の仕組みって割と良くできていて、かなり変わった人が政治家になっても大して困らないんですよ。法に触れないように国家権力を乱用するのって、結構難しいですから。ってことで、ひとりくらいブッ飛んだ人を政治家にしたほうが、政治についてみんな考えるいい機会になる気がしませんか」(ひろゆき氏)

もしかしたら、同じような思いを抱えている人がアメリカにも多くいて、それがトランプ氏への支持につながっているのか? 堀江氏も言う。

「カナダも44歳の首相が誕生して、いろいろ面白そうなことを始めてるし、世界的にも変化の時代なのかもね。アメリカで過激な候補が人気を集めているのは、新しいリーダーを求めているからってことだよね。平和な日本と違って」

ひろゆき氏も同意し、「アメリカの人たちは、政治や経済をプロに任せていてもリーマン・ショックやらなんやらで経済が崩壊したので『プロより新しい考えを持った人に任せたほうがうまくいくんじゃないか』という期待があると思うんですよ」

では、もし新しい大統領が誕生した時の日本への影響は…。

このコラムの全文は発売中の週刊プレイボーイ12号(3月7日発売)に掲載。是非そちらもお読みください!

(イラスト/西アズナブル)