どうしてもファーストクラスがいいなら、その分は自腹で出しましょう!

欧州出張の経費が20人で5千万円、公用車で毎週他県の別荘へ通うなど、金銭感覚と道徳的観念の欠落を伝えられている舛添要一東京都知事。

「政治家はトップリーダー」「ルール通り、問題ない」とする説明がさらなる市井の批判を呼んでいるがーー。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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個人旅行と違って、都知事の視察には通訳とか警備とか、いろんな経費が必要でしょう。

例えば、知事が飛行機の中でPCや書類を広げて作業をしたり、仕事に備えて体力を温存しながら長距離を移動したりするには、エコノミークラスはちと厳しい。ビジネスクラスは必要経費かも。

でも、ビジネスとファーストの違いはそれとは異なり、より広く、よりラグジュアリーに!という、いわば付加価値の部分。どうしてもファーストクラスがいいなら、その分は自腹で出しましょう。大人ですから。

宿泊も、セキュリティなど一流ホテルじゃなきゃクリアできない条件があるのはわかる。でも、スイートはやっぱり付加価値よね。ホテルのスイートルームに呼ばないと絶対に会ってくれない要人でもいるならともかく。

別荘での休養も、時には必要でしょう。でも公用車で行くのはいけません。「公用車は動く知事室!」とのことですが、私用の移動でも車内で仕事ができるように、口が堅い運転手を自腹で雇ってはいかがか。運転と秘密厳守に自信のある人は、履歴書持って、いざ湯河原へ!

小島慶子(Kojima Keiko)タレント、エッセイスト。舛添氏と共演した際、休憩中に「首都直下地震で徒歩帰宅の人が大量発生したら、革靴やヒールでは長距離を歩けないので、ぜひとも運動靴を備蓄するべき」としつこく提案したことあり