300万円という決して安くない供託金を納め、リスクを負って都知事選に出馬した候補たち。
組織の後押しがある「主要3人」だけが取り上げられる現状はフェアじゃない。ここでは、メディアでほとんど報道されない候補たちの経歴も紹介しよう。
●小池ゆりこ(64歳) 前衆院議員。過去8回の国政選挙は負けなし。「小池を応援したら除名」という自民都連に対して「たったひとりの戦い」を訴える。
●鳥越俊太郎(76歳) ジャーナリスト。民進・共産・社民・生活が支援。過去の女性スキャンダルを報じた『週刊文春』を「事実無根」「選挙妨害」と刑事告訴する方針。
●増田ひろや(64歳) 元岩手県知事、元総務大臣。自民・公明が支援。街頭ではラガーシャツ姿で五郎丸ポーズを披露するなど親しみやすさと実務能力をアピール。
●山口敏夫(75歳) 元労働大臣。ミズノのジャージは「7000円~8000円」。隣に立つコワモテの人物は名物予備校講師として鳴らした“金ピカ先生”こと佐藤忠志氏。
●中川ちょうぞう(60歳) 前兵庫県加西市長、元大阪市北区長。16個の政策を掲げ、街頭演説よりも選対事務所で有権者と1対1で語り合う「ちょうぞうサロン」を重視。
まだまだ続く、都知事選候補の紹介
●後藤輝樹(33歳) NHKの政見放送を「『後藤輝樹のポコチンの時間』というラジオ番組風の内容」で収録したものの、放送禁止用語連発で放送できないと通告。
●マック赤坂(67歳) スマイル党総裁。今回は政見放送でのコスプレを封印し、スーツで勝負。締めの言葉は「こんな異端児、どこに居たんじ? ここに居たんじ!」
●高橋しょうご(32歳) なんとか供託金をかき集め、マイクの用意もないまま出馬。「舛添氏の辞任を見て、都知事としてやるべきことが頭の中にハッキリ見えました」
●立花孝志(48歳) 「NHKから国民を守る党」代表。元船橋市議。「政見放送の収録でNHKに入るとき、守衛さんたちが『来たぞ!』とザワつきました(笑)」
●谷山ゆうじろう(43歳) オーストラリアやタイで少年時代を過ごした国際派。ヒクソン・グレイシーの通訳やビル・クリントン元米大統領のアテンド役を務めた経験も。
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明日配信予定の後編では、この他の11人を紹介予定!
また月曜発売の「週刊プレイボーイ」32号では、全21候補たちの選挙戦序盤に密着。「泡沫(ほうまつ)」という言葉で切り捨てるにはもったいない、彼らの熱い思いに触れてみてほしい。
(取材・文/畠山理仁 取材/興山英雄)
■週刊プレイボーイ32号「立候補者21人ほぼ全員直撃!! 都知事選 人間激場」より