![米海軍との合同訓練に参加した中国海軍ダイバー。訓練内容はごく簡単なものだったが、彼らの動きは明らかに“一流”だったという](/news/politics/2016/images/2016/08/55460bfe7a413f1cf4616cb6cb710306_1b764ec403b97352425a4834ac41fbb0.jpg)
6月30日から8月4日まで、米・ハワイに計26ヵ国の海軍が集結した国際軍事演習「リムパック2016」。
現地で取材したフォトジャーナリストの柿谷哲也氏は、ある日のダイバー訓練で、「明らかにただ者ではない」中国海軍ダイバーを目撃した。
身の回りの装備は西側諸国製の一流品。どこの部隊所属か、といった質問をしても、訓練を取り仕切っていた米海軍の広報官にことごとく遮(さえぎ)られる…。唯一、彼らの正体を示していたのが、岸壁で着用していた使い古されたジャングルハットだ。
「単なる水中作業専門の潜水士ならあのハットは不必要。上陸後、頭部をカモフラージュして周囲に溶け込むためにかぶるものです。彼らは『水中破壊部隊』のダイバーではないでしょうか。
中国海軍陸戦隊が尖閣(せんかく)諸島を占拠するべく上陸作戦を決行する前夜、日本側が仕掛けた機雷など水中の爆発物や、上陸作戦を阻む陸上の障害物を爆破処理するために投入される“第一陣”の精鋭部隊です」(柿谷氏)
演習期間中は日々、日米vs中国、そしてロシアによる「尖閣前哨戦」ともいうべき情報戦が繰り広げられていた。
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(取材・撮影/柿谷哲也 構成協力/小峯隆生)