(右から)前妻との間の長女・イヴァンカさん、現妻のメラニアさん、息子のバロンくんらとともに勝利宣言したトランプ氏。「驚いたのは、投票所で『トランプに入れた』とハッキリ言う人がほとんどいなかったこと」(大川総裁)

暴言大統領誕生か!? 11月8日に投票が行なわれたアメリカ大統領選。ヒラリー・クリントンを抑えて勝利したのは“暴言王”の異名を取るドナルド・トランプ(70歳)だった。

政治経験ゼロの大統領誕生が確実になったことで、すでに日本も大きな影響を受けている。トランプが選挙中に「TPPからの即時離脱」や「在日米軍撤退の可能性」を示唆していたこともあり、株価が乱高下したのだ。

まさに世界中が先行き不透明な不安に包まれているが、今回の大統領選を現地で見てきた政治ウオッチャー、大川興業の大川豊総裁の見方は少し違った。

「日本ではテレビ的に盛り上がる暴言ばかりが取り上げられるが、演説会場ではプロンプターを見ながらまじめに政策を語っていた。聴衆も熱狂的なプアホワイトだけでなく、冷静に政策を聞きに来た白人やメキシコ系の人もいた。

トランプは非常にリアリスト。在日米軍撤退も、日本が世界一駐留費を負担しているという事実を知ればコロッと態度を変える可能性がある。今回は逆に日本が自立するチャンス。むしろ日本の主義主張をハッキリ言ったほうがいいよ」

何も恐れる必要はない!?

(写真/ロイター/アフロ)