ついにドナルド・トランプ(70歳)がアメリカ大統領に就任した。日本を含め、他国への過激な発言を繰り返す、この男の一挙一動に世界中が目を離せなくなっているが、果たしてどこまで本気なのか?
それを知る手がかりとなりそうなのが、1990年5月号『月刊プレイボーイ日本版』(小社刊)に掲載された独占インタビューだ。
■「日本を守ることでわれわれは世界中の笑い者なんだ」
27年前、43歳のトランプ。当時、すでに“不動産王”の地位を確立し、一部から“次代の大統領候補”とまで目されていた彼は何を語っていたのか? 記事から気になる発言を拾い上げ、検証していこう!!
①27年前から日本を敵視!?
「日本はアメリカを二重に搾取している。あの国は自分たちで使う石油の70%をペルシャ湾沿岸の国から輸入しているが、そのタンカーを護衛しているのはアメリカ海軍だ。そうやって無事日本についた石油が今度はGMやフォードを打ち負かすために使われる。日本は公然とわれわれをバカにした。なぜ日本はアメリカにタンカーの護衛料を払わないんだ」
当時、日本はバブル経済を謳歌。日本企業はニューヨークのロックフェラー・センターなど海外の資産や企業を次々と買いあさり、批判を浴びていた。トランプも日本をかなり牽制していたようだ。
②在日米軍撤退、核兵器容認!?
「現在の問題は、その軍用システム(編集部注・核兵器)を使って世界一裕福な国を守っていること。日本だよ。日本を守ることでわれわれは世界中の笑い者なんだ」
大統領選では在日米軍撤退、日本の核武装容認などを示唆していたトランプ。「安保ただ乗り反対」も含め、日本に対する主張は27年前から一貫している。
③排外主義も昔から!?
「この国に輸入されているメルセデス・ベンツ、あらゆる日本製品、そのすべてに課税する。こうすれば、われわれは元どおりの素晴らしい同盟関係を復活させられるだろう」
「大統領執務室に入って最初に手をつけることは?」という質問への回答。トランプは恐ろしいくらい、ぶれていないのだ。
●一方で、当時は「出馬? 出るなら民主党だな」とも語っていた。そのココロは? 詳しくは発売中の週刊プレイボーイ6号「43歳のトランプ『PLAY BOY』誌独占インタビュー」をご覧ください。
(取材・文/羽柴重文)