現在、日本を絶賛威嚇中の北朝鮮ミサイル。核や各種生物兵器の搭載の可能性もあるヤバイやつ! 現在、日本を絶賛威嚇中の北朝鮮ミサイル。核や各種生物兵器の搭載の可能性もあるヤバイやつ!

北朝鮮のミサイルが北海道沖へ発射された先月29日。期待のJアラートは各地でトラブルが発生し、日本の防空態勢に疑問が持たれる事態となっている。

しかし、かつて日本には、上空と大地をがっちり守るための法律があったという。80年前の1937年に施行された法律が、防空法だ。

防空法とは一体、どんな法律だったのか? 『「逃げるな、火を消せ!」、戦時下・トンデモ「防空法」』(合同出版)の著者である弁護士の大前治氏に聞いてみた。

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大前 施行された37年は、前年からスペイン内戦が始まり、都市への爆撃が注目されつつあった時代です。そこで日本としても“防空訓練や防空施設整備”のために防空法を施行しました。

―完全に、今こそ必要なやつじゃないですか!

大前 防空法の第1条にある防空の定義を要約すると【陸海軍の行なう防衛に即応し、灯火管制、消防、防毒、避難および救護、ならびにこれらに関して必要な監視、通信および警報】というものです。

―現代風に考えると【Jアラートが発動したら、避難や救護に備えつつ、自衛隊に協力しよう!】って感じですよね。当時は防空演習なども?

大前 演習は防空法の施行前の28年から行なわれていました。航空機による模擬戦から始まり、市民は灯火管制。そして大空を飛び交う航空機をサーチライトが照らす。当時のマスコミは、このお祭りのような光景を華やかに報道しました。夜空に交差するサーチライトを、市民たちは参加型のSF活劇のような感覚で楽しんだのかもしれません。

―現代だったら、VRと連動した『スター・ウォーズ』を超えるエンタメができるんじゃないですか! 防空法ってトンデモではないのでは?

大前 防空法が怪しくなってきたのは41年です。この年に新たな条文が追記されました。要約すると【防空上必要あるときは、勅令の定めにより、その区域からの退去を禁止または制限する】となります。さらに【空襲による被害を避ける目的の退去の禁止】も追記されました。つまり、市民たちは国からの命令があるまで退去ができません。「逃げるな、火を消せ!」は、法的な義務だったのです。

◆『週刊プレイボーイ』39・40合併号「防空法を緊急アップデート!」では、防空法を現代の日本にあわせてアップデートする方法を探る!

(取材・文/直井裕太 取材協力/小峯隆生 写真/AFP=時事)