メラニア夫人を伴って初来日したトランプ米大統領。都心部の地下鉄のロッカーが使用不可になるなど、厳戒態勢が敷かれたが、その直前には娘のイヴァンカさんも来訪し話題に。
タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!
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トランプ大統領と一緒に来日しているメラニア夫人。先日には両親に先立って娘のイヴァンカさんも大統領補佐官として来日しました。トランプ氏はメラニアさんをエスコートしないとか、メラニアさんがトランプ氏の手を振り払ったとか、不仲説も流れるふたり。いわゆるトロフィーワイフという印象を抱かれがちなメラニアさんよりも、娘のイヴァンカさんの存在感が大きいのは否めません。
先日も、トランプ氏は訪問先の演説で「イヴァンカは“ダディ、私も一緒に行っていい?”って言ったんだよ」と娘のパパっ子ぶりをアピール。当のイヴァンカさんはスルーしましたが、パパの意向でなんの専門家でもないのに大統領補佐官になり、ホワイトハウスにオフィスまで構えているのですから、パパっ子扱いも仕方ないかも。ちなみにトランプ氏は「あの子が娘じゃなかったらデートしてたな」と鳥肌ものの発言をしています。
イヴァンカさんら3兄妹の母であるイヴァナ元夫人は育児本を出版。「子供には、グレる暇がないほど習い事を詰め込めばいい」とのたまっています。騒がしいトランプ氏の周囲ですが、来日フィーバーでイヴァンカ・ブランドの服を欲しがる日本女性が増えるのかな。あーあ。
小島のひとり言 強権的な男性に寄り添い、いい子ちゃんを演じて特権にあずかる女性は、反感を買うと同時に羨望の的にもなるもの。親イヴァンカか反イヴァンカかで、女性の分断が進まないことを祈ります。私は非イヴァンカかな。
●小島慶子(こじま・けいこ) タレント、エッセイスト。テレビ、ラジオ出演や執筆、講演とマルチに活動する、日豪往復生活。近著に『ホライズン』(文藝春秋)、『るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記』(講談社)など。