"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは米トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染した件。前編では、堀江氏が「トランプ大統領はコロナから復活すると『俺はコロナに勝った!』というメッセージを出すだろう」と予想すると、ひろゆき氏も「無事に回復したらそのストーリーはわかりやすいので人気が出るでしょうね」と応じた。

(この記事は、10月12日発売の『週刊プレイボーイ43号』に掲載されたものです)

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ホリ そう、めちゃめちゃわかりやすいんだよ。そしてトランプ大統領が再選することで、「コロナがなかったことになる説」が出てくると思うんだよ。

ひろ トランプ大統領が勝って「コロナなんて大したことないから対策やめるわ」ってなるんですか? でも、アメリカのコロナ感染者って世界最多で、死者が20万人を超えてますけど。

ホリ そんなのマスコミの報道次第じゃん。コロナって高齢者の死亡率が高いといわれているけど、ぶっちゃけ人間の寿命と死亡者の平均年齢ってあんまり変わらないよ。それにトランプ大統領の「コロナに勝った」は、対中国向けのメッセージにもなるから、さらに有利に働くと思うんだよ。

ひろ トランプさんは中国に対して強硬な態度を取っていますけど、実は中国政府はトランプ推しなんですよね。ってのも、トランプさんになってからアメリカは同盟国との関係が崩れ始めていて、EUもアメリカを無視して「ヨーロッパで決めようぜ」という流れになっています。

アメリカが世界で孤立する状況は中国にとっては悪くないので、トランプさんが再選してアメリカが孤立するほうが中国的にはうれしいんですよ。

ホリ そして、そのEUの経済を引っ張っているドイツは、東ドイツ時代からつながりのある親中派だったりもするしね。

ひろ ドイツのメルケル首相は、最初は中国と距離を取っていましたけど、国内の経済が悪くなったときに中国と仲良くしたら、ドイツ経済がめっちゃ良くなったんですよね。

ホリ ドイツ経済は中国と完全に連結しているから、ドイツは中国を切ることができない。

ひろ EUはロシアともガスの輸入とかでつながりがあるので、「アメリカってウザいよね」が通りやすい土壌はあったんですよ。

ホリ なるほどね。

ひろ 各国政府はコロナ対策でお金がないですし、今後、中国がお金を配り始めたら、EUはなびきますよね。日本も親中国になるかもしれないです。中国と仲良くしたほうが儲かるのは事実ですから。

ホリ そういった要因もあるから、中国的にはトランプに再選してもらって、もっと暴走してもらって、自爆してほしいんだろうな。中国的には、各国との調和を取ろうとするバイデンは面倒くさいだろうから。

ひろ そうですね。

ホリ とにかく、11月3日が米大統領選なんだから、できるだけ早いトランプ大統領のコロナからの復活を祈るよ。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『将来の夢なんか、いま叶えろ。』(実務教育出版)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』(学研プラス)

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