動画投稿サイト『FC2』を利用し、モザイクなしの無修整セックス動画を有料ライブ配信したとして、大阪市北区の自称“ライブチャット配信業”、松本隆志容疑者(30歳)が京都府警に公然わいせつ容疑で逮捕されたのは6月3日のこと。
逮捕の様子を京都府警サイバー犯罪対策課の担当者がこう語る。
「ライブ配信を行なっていた松本容疑者のマンションに踏み込もうとしたときです。玄関から出てきた出演者の女性のひとりと捜査陣が鉢合わせになった。女性は悲鳴を上げたのですが、それを聞いてやばいと思ったのか、松本容疑者は配信中のライブ接続を切断しました。ただ、室内に入ると、さすがに言い逃れはできないと観念したのか、全裸のまま、呆然(ぼうぜん)と立ち尽くしていましたね。そばにはやはり全裸の女性がいて、こちらはベッド上で正座していました」
松本容疑者は特徴のある帽子にサングラス姿で画面に登場し、自らを“帽子君”と呼び、『帽子君ワールド』というブログで事前告知をした上で、セックスの有料ライブ配信を実施。料金は1分間50円、配信は一日3回、ほぼ毎日(相手は毎回変わっていた!)で、逮捕当日も延べ1250人が動画を視聴していた。
昨年12月以降、松本容疑者の管理する口座には、少なくとも3070万円の入金が確認されたというから、その人気ぶり、荒稼ぎぶりがわかる。
そんな帽子君の人気の理由をAVマイスターの東風(こち)克智氏はこう説明する。
「この手のライブ配信って、女のコが露骨にいやがっていたりとか、けっこう暗い雰囲気のものが多いんです。でも、帽子君のライブはそうじゃない。女のコが帽子君と和気あいあいとセックスしている。だから、恋人同士のセックスをのぞき見しているようで、すごくリアル。しかも、女のコがみんなカワイイ。素人美女のアソコをモザイクなしで見たいという層にはかなりウケたと思います」
“帽子君”がハイレベルな女のコを集められた2つの理由
ここで疑問。美人でライブセックスをいやがらない女のコを連日3人も調達する。そんな難しい芸当を帽子君はなぜこなせたのか?
「松本容疑者は4年ほど前に女性をスカウトし、キャバクラなどに斡旋(あっせん)する会社を設立するなど、スカウト業のノウハウがあったんです。ライブ配信に女性を調達できたのも、スカウト業で女性を集めるノウハウを蓄積していたからでしょう。街角でのスカウトで6割、知人からの紹介で3割、求人誌で残り1割の女性を調達していたと供述しています」(前出・京都府警担当者)
もうひとつ、帽子君は実に気前がよかったらしい。
「女性の報酬は歩合制で、松本容疑者は配信収入の60%を渡していたようです。1回の配信で最高72万円になったというので、このときには女性に40万円以上の報酬を渡した計算になります。ライブ配信で相手をするのは松本容疑者だけ。風俗店のように一日何人もの客を相手にせずに済み、しかもこれだけの報酬を得られるのですから、女性にすれば楽で効率的な仕事だったわけです」(京都府警担当者)
なるほど、この気前のよさで、ハイレベルな女のコを集めていたというわけか。
ちなみに、『FC2』のように海外にサーバーがあれば、エロ動画を配信しても罪にならないと誤解している向きもあるが、それは違う。
「たとえサーバーが海外にあっても、国内で日本人向けに配信などをしていれば、日本の刑法の対象となり、警察は捜査に動きます」(京都府警担当者)
セックスライブ配信は立派な犯罪。間違っても、第二の帽子君を目指そうなどと考えないように!