4月に行なわれた「第2回 護衛艦カレーナンバーワングランプリ」では、1万人もの人々が訪れるほど人気の海上自衛隊の“海自カレー”。
その旨さの秘密を探るべく、海上自衛隊・第1護衛艦隊群(横須賀)へ!
今回、一緒に向かうのは、サバゲーで全国を転戦中のミリタリー戦闘アイドルCAT11。メンバーの比嘉セリーナ(通称“リナ”)、綾木舞美(通称“先生”)、北川千晴(通称“チー”)と補給艦「ときわ」にお邪魔しました。
艦隊勤務で毎週金曜日の恒例となる、名高い海自カレーに突撃せよ!!
■味は給養員長の腕で決まる!
それぞれの艦上でつくられる食事は、当然、味に個性が出る。カレーの場合も艦によって特徴があるという。味つけは給養員長の重要な役目。「ときわ」の松本隆弘給養員長は、その腕の確かさで一目置かれる歴戦の勇士だ。
「調理のとき、何よりも乗組員への熱い思いを大切にしているそうです」(リナ)
狭い艦内では、設備も工夫
■包丁は厳重に管理せよ!
狭い艦内で刃物類は厳しく管理する。肉切り包丁、出刃包丁などの数が書かれた包丁箱。「常に施錠せよ!」「使用している時もだ!」。
艦内のイスは、テーブルにかけて固定できるようになっている。もちろん、揺れたときにイスがあちこち動き回るのを防ぐためだ。
具材だけでもその量は膨大!
■用意された材料もとにかく大量!
ペティナイフでむかれ、鍋への投入を待つ10kgのジャガイモ。タマネギ、肉はそれぞれ8kgが使われる。この日はチキンカレーだった。
大量に用意された福神漬け。
「カレーにマヨネーズをかけて、最後に福神漬けをブチ込んでまぜる、勇壮な食べ方の隊員もいました」(先生)
味の秘密は創意工夫!
■今だ! カレー粉投入!!
頃合いを見計らい、煮えたぎる大鍋にカレー粉を投入。カレー粉自体は特に珍しい製品ではないというが、その時々でデミグラスソースやインスタントコーヒーなどの隠し味を入れる。創意工夫は海自の基本なのだ。カレー粉投入後は、巨大なオール(?)で急速かくはん!
煮込んだ後で給養員が味見し、補給艦「ときわ」型海自カレーの完成となる。
「あっさりめながらスパイスが効いていました」(チー)
海自の白米は一級品?
■水蒸気でふっくら!
カレーづくりと並行して、ご飯も炊き上がる。艦上での調理は熱源に水蒸気を利用するため、ガスや電気よりもおいしく仕上がるという。
■盛りつけは自由だ!
列に並んで、カレー、サラダ、卵、コロッケなどをよそっていく。トレーのどこにカレーを入れるかも隊員によってバラバラなのだ。
溢れんばかりの男らしい一皿完成!
食事のときの盛りつけは各隊員の自由に任されている。トレーに載る限り、そして完食できる限り、いくらでも好きなだけよそえる。
「大量のサラダと大量のカレーライスがクロスオーバーしているこの隊員さんは、いちばん男らしい豪快な盛りつけでした」(チー)
幹部自衛官が使う士官室食堂も偵察! ここでは金属製トレーではなく、陶器製の食器にカレーやサラダが別々に盛られて出てくる。
ごちそうさまでした!
■ごちそうさまであります!
案内していただいた「ときわ」の小柳浩史副長に感謝。海自式のコンパクトな敬礼だ。
(撮影/池田旬也 構成/小峯隆生 衣装協力/中田商店御徒町店【http://www.nakatashoten.com/shop/okachimachi/】)
■週刊プレイボーイ34・35合併号「突撃!自衛隊メシを味見せよ!!」より