わが国の戦車軍団は“第2世代”の74式が約340両、"第3世代"の90式が約300両、10式は約50両が配備されている。10式は数が少なく、まだまだ“古参戦車”にも働いてもらわなければならない。今後は南西諸島の防衛のために、西日本にも重点的に配備される。
90式戦車 第3世代の主力戦車(写真は2007年のヤキマ演習場)。走行しながら目標に対し自動追尾照準が可能。10式と同じ120mm滑腔砲を持つが、重量は10式の約44tに対し約50tもある重量級
96式装輪装甲車 訓練名「雷神(ライジング・サンダー)」2014の旗を取りつけた96式装輪装甲車。米軍のストライカー装甲車と同じく兵員を運ぶ役割で、実戦では10式とコンビを組む。乗員10名
10式ベースの新車両も登場!
74式戦車 最大射程で火を噴く74式戦車(写真は2011年の東富士演習場)。まだ電子化が進んでいなかったため、射撃は職人技が要求された。第一線で活躍したが、今後は10式に置き換えられていく
11式装軌車回収車 今回、初めてヤキマに参加した11式装軌車回収車。車体は10式と同じで、戦車が故障したり、損傷したりした場合にブームクレーンを使って救援する。11式は「ヒトヒトシキ」と読む
(取材・文/世良光弘 撮影/SASAGAWA PHOTO OFFICE)