ホステスのアルバイト歴が「女子アナとしての清廉性に欠ける」として日本テレビに一時内定を取り消され、その後、和解した笹崎里菜さん。
先日、日テレ社長が「配属は入社後に考える」とコメントしたが、もし、あなたが彼女の教育係に任命されたら…?
『週刊プレイボーイ』にコラム「オークラの勝手に心配性」を連載、『ゴッドタン』などの放送作家でもあるオークラが、世間を騒がす話題について勝手に心配します!
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和解も成立し、4月から日本テレビに入社する笹崎里菜さん。まず僕が思ったのは“アナウンサーの清廉性”がどうとかよりも“彼女の行動力すげえな”ということ。
「ミス東洋英和2011」に輝き、雑誌『JJ』の読者モデルも務め、ホステスのバイトもこなす。そして、日本テレビという大企業相手にもビビらずに東京地裁へ提訴してしまう。確か彼女は22歳。ってことは、“ゆとり”と呼ばれる世代のはず…。なのに、何このパワー?という感じです。
さらにすごいのは「えっ? 提訴とかしちゃって、結果、入社したとしても社内の空気とか気にならないの? やっていけるの?」という僕らみたいな小心者の考えなどものともしない、このストロングハート。
となると、心配症の僕はついつい、こんな妄想をしてしまう。
このカウンターを食らったら確実に好きになる
もし自分が、新人・笹崎さんの教育係的ポジションに任命されたら?
教育といったって、ヘタなことを教えて「そういう古い価値観押しつけないでください!」とか言われたらどうすればいいんだ? 勝てる気が一切しない。何せこの大きな戦いに打ち勝った彼女のことだ、古いルールを押しつける旧体制的な自分が駆逐される可能性もある。
彼女は日本中から注目される新入社員。ましてや、あの美貌。人気女子アナになる可能性は大。だったら、若いうちからこびて“味方感”を出したほうが得か? いやいや、相手は元ホステス。接客のプロだ。安いこびが見破られたら逆にヤバいぞ!
しかし、何より一番怖いのは「このコ、キツイ性格かと思ったらすげーいいコじゃん!」ってパターン。このカウンターを食らったら確実に好きになる。
気がつくと、プレゼントとか買っちゃって「ありがとうございます」なんて言われて「俺のこと好きなの?」って勘違いするんだけど。結局、彼女は野球選手と結婚して猛烈に嫉妬しちゃうんだろうな…。
美人の後輩を指導する時は心にゆとりを!
●オークラ 「『ゴッドタン』や『とんねるずのみなさんのおかげでした』などで構成を担当。1995年前後にデビューした東京芸人と仲がいいです。便宜上、放送作家と名乗りますが、本当はもっとカッコいい肩書が欲しい……」