最高6億円の当せん金でおなじみのサッカーくじ「BIG」

どうせ買うなら、当たりやすい売り場で買いたい!ってことで、過去の販売実績から傾向と対策を探ってみた。奇跡は狙って起こすべし! 大金をゲットして一生GW生活に突入しよう!!

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キャリーオーバー発生回の1等最高当せん金額6億円。さらに特別開催回の場合は、日本のくじ史上最高当せん金額である10億円。億万長者への一番の近道といえるのがサッカーくじ、BIGだ。

コンピューターがJ1、J2など14試合の勝敗と引き分けをランダムに選択するのだが、その1等を引く確率は478万2969分の1という天文学的な数字となる。

しかし! キャリーオーバー発生時の6億円と特別開催回の10億円のこれまでの合計当せん口数は293口(第1回~第758回)。意外と当せん者がいるじゃないか、と感じる人も多いはず。

その内訳を見ていこう。まず、購入場所は「売り場」が139口「ネット」が154口とほぼ半々。

「売り場」には宝くじ売り場だけでなくコンビニも含まれ、これまでに70口出ている。なかでもローソンは35口とコンビニの中で抜きんでた存在なので、コンビニ購入ならローソンがオススメだ。

コンビニ以外の売り場を見ると、6億円(10億円)が複数回出ている強運の売り場がふたつある。何百万分の1という当せんが2回以上出るとは…そこにはきっと何かあるはず!

まずは1等が5口(6億円は4口)も出ている“BIGの聖地”こと「池袋西口地下街東武ホープセンター2号店」(東京都豊島区)の担当者、笹崎義弘さんに話を聞いた!

「このお店は国立競技場や埼玉スタジアムといった試合会場の中間あたりにあり、日本有数のターミナル駅にあることもあって、開幕戦の日などは多くのサポーターの方が買いに来てくれるんです。

さらにお年寄りや女性でも平均5口から10口くらい購入されていきますので、当せん確率の分母は他店さんと比べてかなり高いと思います。10億円の特別開催回の際には300万円分購入された方もいらっしゃいましたね」

1口300円だから1万口! ちなみに、そのお客さんは当たったんですか?

初購入でいきなり6億円!

「こちらでもわからないんですよ。ですが、6億円当せん者の方をひとりだけ知っています。その方は初めてBIGを買いに来て、20口購入されていましたね」

初購入でいきなり6億円とは…強運すぎる!

当せん者が多く出るようにと、お店側で験担ぎしたりもするんですか?

「毎年春と秋に、板橋区の氷川神社で当せん祈願をしていますね。また、その際にお店の(前に飾ってある)縁起物のふくろう(の置物)もおはらいしています。

そのおかげか、弊社からは宝くじも含めると、10年連続で億万長者が出ています」

もうひとつの売り場は、特別開催回の1等10億円が2回も出た「ジョイフル本田千葉ニュータウン店」(千葉県印西〈いんざい〉市)。担当の名古賢二さんに聞いた。

「1回目は『まぁ、あるのかな』程度の感想でしたが、2回目の10億円が出た時は『まさか!』と(笑)」

やはり、お店側で当せん祈願などしているんですか?

「印西市の宗像神社で全店分の当せん祈願をしています。また、最初に10億円が出た後、記念に大黒様像を店舗に設置しました。そのご利益で2回目の10億円が出たのかなと(笑)」

神社への祈願と縁起物を置いている店舗は狙い目か!

「また、当売り場が入っているホームセンターのジョイフル本田は2014年4月に株式上場しています。その前後で10億円が2口出たので、お金の動きが1等も呼び込んだのかもしれません。

それに、10億円が出た後は他県からもわざわざ購入に来るお客さまも増えましたし、印西市は『住みよさランキング』(『東洋経済』発表)で3連覇するほど人口が増えている人気エリアですから、そういった人の動きも関係があるのかもしれませんね」

人が多く集まる売り場という点も、池袋西口地下街東武ホープセンター2号店と符合する。ちなみに、宝くじのほうも当たりは出てますか?

強運売り場の3つの共通点は?

「ドリームジャンボで12年に1等前後賞合わせて1億1000万円が出ています」

宝くじの1等当せんが出ている点も同じだ。もちろん、BIGや宝くじの高額当せん者が出た売り場に人が集まり、購入口数が増え、さらに当せん者が増えるという理屈なのだろうが、これだけお店の特徴が一致しているとは不思議なもの。

そこで、特別開催回の10億円が1口出ている売り場「マスミ」(静岡県浜松市)の中村通社長にも聞いてみた。やはり縁起物があったり、当せん祈願をしていたりするんですか?

「弊店では60年ほど前から宝くじを販売していたのですが、30年ほど前に100万円当せんしたお客さまが1万円をご祝儀にくださったんです。先代の社長がそれで布袋様の木像を購入し、お店の前に置いたところ1等などが出始めるようになったそうです。

実は、高額当せんが出始める前は、その布袋様は野ざらし状態でしたが、以降はきちんと祠(ほこら)のような場所に祀(まつ)って毎日きれいにしています」

では、人やお金の動きは?

「サッカー大国とも呼ばれる静岡なのでサッカーくじのファンは多いですね。ジュビロ磐田のある磐田市にも清水エスパルスのある静岡市にも近いので、サポーターの方もよく買いに来てくださります。ただ、ランダムに勝敗予想が決まってしまうので、贔屓(ひいき)のジュビロが負けるという結果が出ていると、勝つ結果が出るまで購入し続けるお客さまも多いですね」

ちなみに、宝くじの当せん実績を教えてください!

「ジャンボ宝くじで53本の1等が出ています」

億万長者、輩出しまくり! てことで、BIGで6億円以上の当せん者が出た強運の売り場からは3つの共通点が浮かび上がってきた。

●縁起物があり、当せん祈願を行なっている●人やお金がよく動く場所●過去にジャンボ宝くじの1等も出ている

ぜひBIG購入の際のご参考に!

●発売中の『週刊プレイボーイ』19・20号では、北海道から沖縄まで全国の6億円当せん売り場リストを掲載!

(取材・文/昌谷大介、牛嶋健〈A4studio〉)