2012年、牛レバ刺しが禁止になって涙をのんだあの日からはや3年。ついに6月12日、豚レバ刺しも禁止になる。
牛レバ刺しが禁止された際も、多くの人が牛レバ刺しを提供していたお店に詰めかけ、禁止が始まるギリギリの日まで別れを惜しんだ。これで巷(ちまた)の飲食店は、またひとつ看板メニューを失うことになる。
では今回の豚レバ刺し規制について、お店側はどう思っているのだろう?
レバ刺しを愛する週プレ記者が最後の晩餐に訪れたいとまで言うお店、小岩の豚料理専門店「豚小家」に話を聞いた。
「昨年から豚レバ刺しが禁止になるという話は聞いていたので、それほど驚かなかったです。病気のリスクがあると言われれば仕方ない」
禁止決定後、何か変わりました?
「問い合わせの電話がかなり増えました。正直なところ、レバ刺しのなくなる11日まで予約でいっぱいです!」
ということは、もう駆け込みで食べられない?
「キャンセルが出れば…ですね。鮮度にこだわっているので一日30人前程度の提供が限界。禁止が決まってからは2人につき1人前の注文に限定して、多くのお客さんに食べてもらおうとしているんですけど」
“レバ刺し”に近いメニューを開発中
そこで、週プレも役得でその貴重な豚レバ刺しをいただいてみることに!
「食感がサクサク。噛んだ瞬間にドロッとするレバ刺しもあったりするんですが、新鮮そのもの!! そして、ごま油塩につける食べ方も嬉しい! 豚レバ刺しは臭みを隠すためか、醤油ダレやポン酢で出すお店が多いんですよ」(記者)
こんなにおいしいものが、もう本当に食べられなくなるんですか?
「なんとかして“レバ刺し”に近くなるような“新レバーメニュー”を開発中です。もちろん厚生労働省の加熱基準は守って。タン刺しやハツ刺しはボイルしても、うまく“刺し感”が出るようにアレンジできたんですが、レバ刺しはかなり苦戦中。12日以降、お店に登場する予定ですので、ぜひ食べに来てください!」
そうした話の間にも、ひっきりなしに鳴る予約の電話。レバ刺しが好きな人、やっぱり多いんだなぁ。
(撮影/しらいしまさよし)
■週刊プレイボーイ25号(6月8日発売)「6月12日で“豚のレバ刺し”も禁止になるが俺はレバ刺しと一緒に死にたい!」より(本誌では、著名人の惜別メッセージ、豚レバ刺し禁止後の代用メニューも紹介!)