慶大大学院生の小番一騎(こつがい・いっき)容疑者(24歳)が、都内の法律事務所内で男性弁護士(42歳)のイチモツを切断してしまったのは8月13日のこと。
男性弁護士は小番容疑者の妻と肉体関係にあり、それを知った小番容疑者が「怒りの制裁」に出たともいわれる。
刃渡り6㎝の枝切りバサミでちょん切られたイチモツは、小番容疑者によってトイレに流されてしまったというから、今頃は下水処理場をさまよっていることだろう。
ということは、この弁護士は永久にチンナシ!? 当然、性交も未来永劫(えいごう)無理―ー。
と哀れんでいたら、どっこい、その後の処置次第ではまだ希望があるのだとか。そこで、陰茎の再建手術などに詳しい東邦大学医療センターの永尾光一医師に聞いた。
万が一、自分がチョキンされたら、どう行動すべき?
「まずは止血が優先です。根元をひも状のもので縛るか、布を患部に強く当て、圧迫止血をする。その上で切断後、4~6時間以内に病院に向かってください。切られた陰茎は、皮膚がふやけないようにビニール袋に入れ、その周りから氷水などで冷やすこと。断面がきれいであれば、手術で接合できる可能性は高いです。部分断裂や変形したケースでも、自分の太ももの静脈や真皮組織を移植することで、再接合の可能性はあります」
被害者のはトイレに流されて、行方不明だそうですが…。
「その場合は腹部の皮膚や前腕の骨付き皮膚を使って、新しくペニスを作り直します。現代医学では、勃起機能を取り戻すのは難しいのですが、陰茎を再建する時に尿道を形成したり、神経をつなげて性的な感覚を取り戻すことはそんなに難しいことではありません。ある程度の硬度をもったペニスを再建すれば、セックスも可能です」
手術が不要な高級“つけチ○コ”とは
素晴らしい! とはいえ、こうした再建手術は5~9時間もかかり、回数も重ねる場合がある。入院が必要な分、費用もバカ高くなる。
もう少し手軽な策はないのか? というわけで探してみると、あった! エピテーゼ(医療用シリコンで作られた人工ボディパーツのこと)でイチモツを代替する方法だ。1日ごとに接着剤のつけ直しが必要な、いわゆる“つけチ○コ”で、これなら手術は不要。
「スタンダードタイプ」、立ったまま排尿できる「立ちションタイプ」、女性器への挿入が可能な「セックスタイプ」の3種類があるという。国内でも有数の陰茎エピテーゼを扱う会社、「エピテーゼ専門店の匠(TAKUMI)」の担当者が説明する。
「女性に生まれたものの、男性として生きたい人のために陰茎エピテーゼを開発・販売してきたのですが、男性からの相談も少なくありません。事故や病気などで陰茎を失ったが、旅先での入浴時やパートナーとのセックス時に使いたいと、月に3、4件ほどの問い合わせがあります」
気になるお値段は?
「価格は20万円からで、使い方や使用頻度にもよりますが、だいたい2年間くらいは十分にお使いいただけます」
万が一の際にも、諦めないで病院へ行こう。
(取材/赤谷まりえ)