日本を代表するオカルティストのひとりで、日本ダウザー協会の堤裕司氏

かつて超常現象といえば幽霊の目撃談が主役だった。しかしここ最近は、各地で観測される“謎の自然現象”、それも“動物の大量死”が目立ってきているというのだ。

日本を代表するオカルティストのひとりで、日本ダウザー協会の堤裕司氏が語る。

今年4月、茨城県鉾田市の海岸で大量のイルカが座礁死したという報道があったが、「現在、世界中で動物大量死がかつてない頻度で起こっている」と堤氏は言う。

「海鳥、イルカ、ペリカンなど、ありとあらゆる動物種が大量死しています。アメリカのオレゴン州ではヒトデがほぼ全滅状態です。

これを受け、イギリスの科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』は“地球は今、6600万年前に隕石の激突で恐竜が絶滅した時以来の大量絶滅期を迎えている可能性がある”とまで指摘しているほどです」

原因は一体……?

「公害や環境破壊の深刻化も無関係ではないでしょう。5月に起きたカリフォルニア沖の原油流出事故などが動物大量死の遠因になっている可能性もあります。しかし、それだけでは説明できない。

私はポールシフト(磁極移動)の影響があるのではないかとみています。地球の磁極(N極とS極)は数万年に一度、100年から200年という時間をかけて少しずつ移動し、最終的に入れ替わるという現象を繰り返しています。実は今がちょうどその移行期にあたり、N極は北極点より少しシベリア寄りの地点に移動しているんです。

渡り鳥やイルカなどの動物は、体内のマグネタイト(磁極感知細胞)を頼りに航行するため、磁極が移動すれば方角を誤り、本来の目的地に到達する前に力尽きて、大量死に至る可能性があります」

頻発する動物大量死は、私たちに地球の異変を伝えるシグナルなのかもしれない。

(取材・文/戎 小次郎)