司法試験に出題する問題の論点を、ゼミの教え子である20代女性に漏洩したと認めた明治大学法科大学院の青柳幸一元教授。

青柳氏は法務省の調査に対し「彼女に好意を抱いており、合格させてあげたかった」と説明している。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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法科大学院の教授が司法試験の出題者を兼ねていても、そこは法のプロだからまさか漏洩(ろうえい)とかあり得ないでしょ!と思いきや、見込みが甘かったですね。教え子に司法試験の問題を漏らしたことを認めた青柳幸一教授は憲法の専門家。

司法試験では、自分と同じ主張の解答しか評価しないと噂されるほどの貴族並みのプライドの高さから「ブルー卿(きょう)」の異名を取り、女性びいきでも有名だったとか。

今回の一件が露見したのは、教え子の女性の解答があまりにも完璧だったため。学習能力の高さが仇(あだ)となったようです。

教え子の中には「いつ教授室に来られますか」「デートできますか」などとストレートな誘いを受けた女子学生もいるようですが、携帯電話を持たない主義という青柳氏が今回、問題を漏らした「かわいがっていた学生」との連絡をどうしていたのかが気になります。

いけないお約束が携帯の記録でバレるのはよくある話。もっとも、マメに連絡せずとも、学生の「なんとしても難関の司法試験に合格したい!」という熱意を利用すれば、約束を取りつけるのは簡単だったのでしょう。私なら、ブルー卿じゃなくてゲスヤギと呼びます。

●小島慶子(こじま・けいこ)タレント、エッセイスト。法学部を卒業しているが、学習の熱意はほぼゼミでのディベートに費やす。ディベートは大変強かったが、おかげで全然モテなかった。元フジテレビの菊間千乃弁護士は同い年