年明けも景気のいい話は持ち上がらず街並みもグレー模様? そんな時代こそ生き抜く知恵が必要だ

来年の消費税増税よりひと足早く、円安や制度変更などの値上げ情報が相次ぐ2016年。

しかし「売り手側の常識」さえ知っておけば、高値をつかまされることもない。賢く楽しい買い物ライフを送るために年始のお買い得情報を集めてみた。

来年4月には、ついに消費税10%への増税が予定されているため、2016年は一流アウトドアメーカーの値上げに備えてまとめ買いしつつ、その分、食費などは少しでも浮かせたいところ。中堅スーパーチェーンのA統括部長が語る。

「1月といえば、年末年始限定食品のハゲタカ買い。『年越し』『お正月』などとパッケージに記載されたカップ麺は1月8日頃から8割引き。正月用のミニ鏡餅や切り餅は、10日あたりから9割引き。さらに、15日前後から始まるお歳暮ギフトのバラ売りセールでは、賞味期限3ヵ月を切った超高級タラバガニ缶などが9割引きも! ぜひお宝を探し当ててください」

さらに、年始はこんなソフトのお得情報も。風俗系ライターB氏が言う。

「昨年バカ売れだったエロDVDの新春福袋は、今年も各メーカーが内容を充実。新旧作混合のDVD10本にアダルトグッズ付きで3千円から! 人気女優のサイン入り生パンティという“特賞”もありそうです」

続いて、2月はヤフオクの手数料値上げも控えており、つらい季節の幕開けになりそう。そこで学んでおきたいのは、庶民でもできる財テクだ。中堅証券会社の敏腕アナリストC部長がおすすめするのは「スポーツ×預金」。

「最近はプロ野球やJリーグ地元チームを応援しながら、おトクに金利や特典をもらえる定期預金プランが流行していますね。昨年の例でいえば、『がんばれ阪神タイガース定期預金「勇虎猛進」』(尼崎信用金庫)、『カープを応援しよう!定期預金』(広島銀行)、『VIVA! ドラゴンズ スーパー打率定期預金』(大垣共立銀行)、『横浜応援定期』(横浜信用金庫)…。今年も2月のキャンプ、3月の開幕に合わせて各行が新プランを発表してくるはずです」

大手アパレルメーカーの豪腕アラサー美女マーケター、D氏からはファッション系のお買い得情報が。

「百貨店を販売のメインフィールドとするアパレル各社は現在、軒並み苦しい台所事情です。苦心して決算を前年並みに見せている企業も、実態としては『お得意様限定セール』やアウトレットでの『2着目○○円セール』といった在庫放出でなんとかやりくりしているだけ。決算直前の2月から3月は、ユニ○ロより安くブランド衣料を手に入れる大チャンスです」

決算の3月は「今年しんどい会社」を知っとくべき

そして3月はウイスキーやたばこの値上げ直前、まとめ買いが必須。激安街道を驀進して40年、大阪・日本橋の現金卸問屋E専務が言う。

「3月は言うまでもなく決算や。底値を狙うなら、この時期ボーッとしとったらあかん。言い方は悪いが、『今年しんどい会社』を知っとくことや。少しでも決算に上積みするために、血の涙を流して在庫を放出してくるからな。家電なら今は東芝やシャープ。液晶テレビ、空気清浄機、掃除機といった新生活の必需品はこのへんのメーカーを押さえておくべきやろな」

発売中の『週刊プレイボーイ』3・4合併号では、さらに4月以降のお買い得情報も含め徹底紹介しているのでお読みいただきたい。知恵さえあれば、円安も消費税増税も怖くない! 買い時を押さえて、2016年も楽しい激安ライフを送ってほしい。

『週刊プレイボーイ』3・4合併号(1月4日発売)「年初恒例、買い時丸わかり!58品目底値カレンダー」より