13日にSMAPの解散騒動が報じられて以降、日本中がこの話題で持ちきりに。おかげで他のニュースはすっかり影が薄くなってしまった。
SMAP騒動に話題を奪われて“笑った人”の筆頭はパンドロ大臣こと髙木毅復興相か。
過去に女性の下着を盗んだ疑惑を一貫して否定している髙木センセーに対し、地元紙の『日刊県民福井』は13日付の紙面で「当時の福井県警の捜査関係者が取材に応じ、『事実は事実』と証言した」と報じたのだ。
「まだ大臣を続けられていること自体が奇跡ですが(苦笑)、野党の議員たちもすでに選挙モードに突入しており、パンドロ疑惑追及どころではないのが正直なところ。さらに今回の地元紙のスクープもSMAP騒動でかすんでしまった。この人、かなり“持ってる”かもしれません」(全国紙政治部記者)
ホッと胸をなでおろしているのは、不祥事続出のNHKも同じか。
子会社のNHKアイテックでは昨年末から職員の総額2億円にも及ぶ着服疑惑が相次いで発覚。年明けの10日には塚本堅一アナが危険ドラッグ所持で逮捕され、13日にはNHKの籾井(もみい)会長が国会で謝罪する異例の事態に。
「さらにこの謝罪直後、さいたま放送局の記者による100万円を超えるタクシーチケットの私的流用が発覚しました。昨年の『クロ現』やらせ騒動以降、視聴者からの風当たりが強くなっているだけに、社内では『今回はSMAPに救われた』との声も聞かれます」(NHK局員)
くしくもさらに謝罪が続く。13日には中谷元防衛相が自殺未遂をした海上自衛隊員に対して上司からのパワハラがあったことを認めて謝罪。また、ベッキーとの不倫騒動で話題のバンド、ゲスの極み乙女。のボーカル・川谷絵音も17日、ライブでファンに対して深々と頭を下げた。
SMAP騒動で“泣いた人”といえば…
一方、SMAP騒動で“泣いた人”といえば、舘ひろし、柴田恭平、浅野温子のお三方。「12日に行なわれた映画『あぶない刑事』新作の完成披露イベントにて、約10年ぶりの復活を猛アピール。だが翌日のスポーツ紙はSMAP一色で、その扱いはごくごく小さいものに。これには関係者もため息でした」(スポーツ紙記者)
この他、「韓国の女性アイドル・KARAが解散」(15日)、「美人料理研究家・森崎友紀が結婚&妊娠報告」(15日)、「ジャパネットたかたの創業者・髙田前社長が最後のテレビショッピング」(15日)といったニュースもすっかりSMAP騒動にのみ込まれてしまった印象だ。
「イラストレーターの蛭子能収(えびすよしかず)氏も被害者のひとりかもしれません」と語るのはコラムニストの杉作J太郎氏。
「14日になんと初主演映画『任侠野郎』の公開と、挿入歌での歌手デビューがダブル発表されましたがほとんど話題にならず。個人的には大変残念でしたが、よほど日頃の行ないが悪いのかも(笑)。
リリー・フランキーさん主演の映画も公開間近でしたが、『蛭子、リリーとくれば次は杉作J太郎の主演映画か?』といった推測記事も見なかった。その意味では、僕も被害者かもしれません」
今後もしばらく続きそうなSMAP騒動。謝罪するなら今しかない!?
(取材・文/本誌ニュース班とたかぽー)